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珈琲時光のtakumantaのレビュー・感想・評価

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.2
少しだけイレギュラーな要素があった日常のある期間をカメラで切り取った、というような作品。
とても日常で、でもほんの少し非日常。
映画を見ていることを忘れる。他人の生活を覗きみているような気になる。

主人公の背景や人間関係や家族関係がことさらに説明されることはない。だって日常ってそうだから。
これが誰で、この人は主人公にとってなんで、などといったことはよくわからない。わからないまま進む。途中、なんとなくわかるものもあったり、結局わからなかったりする。
でも他人への人生なんて距離感なんてそんなもんだと思う。
大きな事件もない。日常に早々大事件があるわけがない。
日々のちょっとした事件(というほどではない、出来事)は起こるが、それが映画の尺で解決されることはない。現実がそうだから。時が解決するか、いつの間にかなくなってるか、忘れてるか。そんなもんだ。
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