しう

珈琲時光のしうのネタバレレビュー・内容・結末

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

言葉では一切言及されない2人の関係を勝手にずっと何とかしたくなる映画。
劇中のMDで録られた音よろしく並べられていく意味の継続性を剥ぎとられた様な日常のシーンを通る間に積み重なっていく2人への愛着。と眠気。(因みに僕にとって眠気は悪い事ではないです。)そして急に投げかけられる結構な事実のボール。
そこからは観察者にとっては途端にスリリングに。

小津作品は東京物語含め3作ほどしか観てませんが作家の目線や演出は全く別。部分にオマージュは感じても肌触りも受ける感覚も全く違った。
けど作品の評価とは全く関係ないです。

エンドロールの歌はなんか違う…歌は一青窈なんだもん。
一青窈が演じていた人を観てたいのに。いや寧ろ一青窈を演じる事をやめた一青窈を観ていたいのに。

特に日本語の歌詞は作家(一青窈)の武器としての特異性、作為性を感じて劇中の彼女への親近感を失わせる。
メロディーは井上陽水っぽくていいなと思ってたらまんま井上陽水作曲だった。

こんなに色々書いてるから楽しんだんだなと思う。
しう

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