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永安鎮の物語集のLenfilmのレビュー・感想・評価

永安鎮の物語集(2021年製作の映画)
2.5
「どんな凡作映画でも制作現場は傑作ドラマ」って言ったのヒッチコックだっけ?
古今東西、映画・映画制作の内側を題材とした作品は数あれど本作は秀逸。
俺様監督、振り回される脚本家、勝手な事するプロデューサー、役者のややこしい苦悩、スターを食い物にしようと狙う輩等々まぁこの辺りは良くあるものの。 
勘違いしちゃうロケ先の子持ちママ、抱き込み済みの映画批評先生、ウロウロうざいメイキング監督って新機軸ありで盛り込み過ぎでお腹いっぱい(笑
実際に脚本めぐり監督と脚本家(本人出演)で泥沼状態だったのを元に撮られてるんだとか。 「やっぱりクリエイターはめんどくせえ」って言ったのは金森さやかだっけ?

人の欲望を利用したり、都合よく利用されたり、なだめられたり罵倒されたり、大の大人が本気でぶつかり憎み合う…でも映画に惹かれ戻ってくるんだよね。
憎くて愛しい映画愛を感じました。
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