ベストはアピチャッポン。
次にパナヒ、アンソニー・チェン、マリク・ヴィタル、ロウリー。
アピチャッポン、ヤバい。やられた。コロナ禍に、コロナ禍を意識して作られた短編映画って沢山観たけどその中でもこれはベスト。
イグアナと鳩(とおばあさん)を撮ったパナヒと実は近い発想のような気も。人間ではない生き物で始まり、終わるオムニバス。
「永遠に続く嵐の年」はアピチャッポンの作品に出てくる言葉で、メインビジュアルはアンソニー・チェンの”The Break Away”からでした。
マリク・ヴィタルのはスマホのビデオ通話画面にアニメーションとフライング・ロータスの音楽を合わせた作品。通信環境が悪いとよく起こる、音声が歪んでしまう現象を音楽的に読み替えているのがクール。
ロウリーは過去作では『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』に一番近かった。ディズニー映画やレッドフォード映画は要請に対して職人的に打ち返しているところもあるだろうから、ロウリー自身の中から純粋に生まれてくるものってこういうものなんだろうなと思った。死者と手紙で会話する感じ。
スノーデンの人のドキュメンタリーは、全然オモんなかった。
チリのドミンガ・ソトマイヨール監督のは長編の冒頭だけ見たみたいな感触。
イラン、シンガポール、アメリカ、アメリカ、チリ、アメリカ、タイ。アメリカ多い。ちょっと偏ってるからもうちょい広くバラけてても良かったと思わなくない。