Gocta

オッペンハイマーのGoctaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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原爆の父、オッペンハイマーの半生を描いた映画。若い頃の苦悩する姿、マンハッタン計画に没頭する姿、原爆による被害の大きさに苦しむ姿、そして赤狩りの対象となり公聴会に臨む姿など、原爆よりも彼の生き様を描いた作品。面白かった。

明らかな反戦映画。原爆の惨状に苦しみ核管理を主張するに至るオッペンハイマーを描き、核開発競争に突入してゆく米ソを語る。広島、長崎の惨状は出てこないが、映画としてはそれでもいいと思う。ただし、原爆投下が成功して喜ぶ様子は日本人として受け入れ困難。

新しいものを生み出す科学者と、それを使う政治家との関係は普遍的なテーマ。科学者により新たに生み出されるものを如何に使うかというのは、クローンやAIなど、人間のあるべき姿として正にこれから益々重要になるのは間違いない。

映像も迫力満点で、音楽、音響も良かった。
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