グリコ

オッペンハイマーのグリコのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
-
2024/No.38
ヒトラーやホロコーストの映画は数多く作られているのに比べて、アメリカが核を作り日本に落としたことを題材にする映画は少なく、更には世界最大の犯罪であり過ちだとは未だ捉えらない世界で、クリストファー・ノーランが今この映画を作ったことには大きな意義を感じた。
(ここからは映画とは関係がないが)でも、製作陣はどのような思いでこの映画を作っていけたのだろうか、どんな思いでOscarに登壇し、スピーチを行ったのだろうか。この映画が作られても、未だ核開発は行われるし、人間はまた同じ過ちを繰り返すだろうし、日本に原爆を落としたことを正当化する人々は変わらず居続けるだろうことに憤りを感じる。殺人を正当化する戦争がこの世にあっていいはずがない。アカデミー賞のスピーチを聴いて、自国は今後も原爆を落とされる側では無いだろうと思っている人達の映画なのではないかとも思ってしまった。
グリコ

グリコ