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ラッキーのsuguruのレビュー・感想・評価

ラッキー(2020年製作の映画)
2.5
映画を観るとき
冒頭、基本的な設定を理解したら
気がつくと裏というか、粗を探っていて。
どこまでが伏線であって、このジャンルと性質はコウで、はたまた着々はきっとコウだろう、と
いつからか、この映画を観る姿勢がそうであるように、私生活でも全てを疑って“実際は?”を探求してしまうようになっていて。

女性に対する暴力があるとミソジニーな不条理ホラーなのか?
語りかけてくる人々が優しいようで、怪しくて、説明のつかない日々に翻弄されると、実はディストピアなのか?
怪異な超常現象が起きると、能力者が犯人か?若しくは未来人か地球外生命体?
究極、夢ヲチか?

ホントに自分のキャパが狭く情けなくなるが、固定観念とはそういうモノで
それで人は危険を回避して平和を維持していられるものだと思っていた。
この感覚自体がまた自らの思考を拘束していた思い込みだと、たった今気づく。

本作最後の最後で、
「誰しもが自分のことが大切で、自分のことで精一杯で、実はもうけっこうギリギリ」なんだな、と。
性差なく人種差なく、観ている自分自身を含め。

でも、
そこを、どうにかしようぜ!とか
こうしたらよいのでは?とか
無闇にペイフォワードすべきか、とか
汲める解釈や所謂、投げ掛けは無い、みたい。
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