みおこし

ホーム・スイート・ホーム・アローンのみおこしのレビュー・感想・評価

2.5
言わずと知れたあの名作を題材はそのままに、新たなアプローチとキャストでディズニーが映画化。主演は『ジョジョ・ラビット』のヨーキー役で世界中を魅了したアーチー・イェーツくん、12歳。まるで『カールじいさんと空飛ぶ家』のラッセルくんが画面からそのまま出てきたかのような、まんまるぷっくりな体型と優しい目がたまらない(笑)。

ということで期待値MAXで臨んだのですが、皆さんの評価と概ね一致の感想でございます...(涙)。マコーレー・カルキンという天才子役の存在も相まって、オリジナル版は誰にも超えられない偉大な作品だということは大前提ですが、それにしてもストーリーとキャラクターへの共感がほとんどできなかったのが悔しい。泥棒を働こうと画策する今回の犯人は、家族を守るために家計を切り詰めて自宅を売ろうとしている善良なご夫婦。その2人をアーチーくん演じる主人公が撃退する、という設定だけで感情移入は厳しいなと。やっぱりジョー・ペシなど、多くの名優たちが演じてきた犯人たちはいずれも"悪役"として徹底していたのもあって、今回はそれを一新させるという意味合いもあったのだと思いますがかえって逆効果になってしまった感が否めませんでした。

そんな状況では、一番楽しいはずのイタズラや仕掛けに引っかかる泥棒の構図が全く楽しめず、終始痛々しさを感じてしまいました。アーチーくんの愛嬌ある演技もあまり本作では堪能できず、消化不良で終わってしまったのが本当に残念でした。
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