ゲンさん

やがて海へと届くのゲンさんのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
4.0
2022/04/16 映画館で視聴。

映画の感想とはかけ離れた部分もあるけど、とりあえず記載する。

ビデオカメラを見て、亡くなった祖父母を思い出した。なんかつらくなった。。
改めて何か遺すって大切だなと思った。

友人が津波にさらわれて行方不明になったことに対して、それを死と受け入れられない主人公と死として受け入れてその人がいなくなってしまった世界を生きようとする周囲の人たち、どちらの気持ちもわかる。つらくて到底受け入れることができないけど、だからといって世界は停止してくれないし、ここで立ち止まったら二度と立ち上がれないような、
自分が同じ立場ならどっちを選択するだろうか、、

こういう作品を見ると作品自体に対して涙することももちろんあるけど、勝手に自分で変な妄想を繰り広げて、勝手に悲しくなったり、鬱になったりする。

正確な表現は覚えいないが、「〇〇(亡くなった人)もそっちを望んでると思う」に対して「そんなの傲慢だよ。その人の気持ちはその人しかわからない」的なニュアンスの会話が心に刺さった。自分も祖父に言われて忘れられない、一生忘れないだろう言葉がある。自分の勝手な思い込みで後悔してるだけなんだけど、祖父の気持ちを今更知ることはできないから、変に悪い方に妄想しすぎて塞ぎ込むのも良くないなと思った。

震災の遺族たちの声をカメラで記録しておくシーンがあったけど、そこの人たちの演技ニュアンスとてもリアルで胸打たれた。特に民宿の女の子のにこやかに話そうとしてるけど途中から涙を流す感じが印象深い。

最後に
良い作品でした。
周囲に人がいると無意識に?泣くのを我慢するっぽいので一人で見に行ってよかった。
ゲンさん

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