フランス革命が起こる間際、それ以前に革命を起こしていた料理人がいたなんて！
舌の肥えた公爵を喜ばせるためだけに人生を費やしてきた料理人のマンスロンが、ある時もっと喜ばせたくて作った創作料理によってクビになり、田舎に帰らされてしまいます。
でもそこで提供した料理が評判になって、それが世界初のレストランになっていったというストーリー。
当時は食事を楽しむのは貴族だけで、しかもいつも変わらない定番メニューだけをずっと食べ続けていたようです。
そして当時非常に恐れられていた感染症の原因が、じゃがいもやトリュフなどの土の中で採れる食べ物にあると教会が触れ回ったために、その２つを使ったオリジナル料理「デリシュ」が領主を怒らせることになります。
でもきっと公爵は、彼を帰したくなかっただろうにプライドがそれを許さなかったんだし、マンスロンだって彼の料理の本質を見抜いてくれる公爵にこそ褒めて欲しかったはず。
そこに訳ありな女性ルイーズが絡むことで、事態はさらにややこしい事になるのですが、それが結局マンスロンの心を動かす事になります。
初めてのレストランなんて考えもしなかったけど、そんな実話を元にして創作されたストーリーがとても興味深くて面白かったです。
ちなみに公式サイトには、本当にデリシュのレシピが載っていますが、材料に「生トリュフ」なんて書かれても用意出来ませんよね笑
