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ラーゲリより愛を込めてのseiitaishogunのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.9
・我々が日常で何気無く使っている「ノルマ」という言葉、ロシア語だって知ってた?そんなピンポイントな言葉が何故日本で浸透しているのか。ロシアでその言葉を散々聞いて覚えて持ち帰った人達が大勢いるからだ。シベリア抑留と言ってな…。

・シベリア抑留は史実を知れば知るほど本当に酷い話で、胸糞悪くなるほど苦い感情しか湧いてこないのだけど、その非人道的な酷さについてはこれでも割と抑えめに描かれてた気がする。戦争の記憶が薄れて来ている中、ロシアがまた無茶苦茶な戦争をしている今、この題材を扱うにあたって、その辺をもっとしっかり描いて欲しかった気持ちはある。劣悪な状況よりも、そこにある人とのつながりや希望の方にフォーカスする意図でしょうけど。

・ 俳優さん達の演技みんな良かった…。安田顕さん、時間が経つにつれ、みるみる表情や視線や声や姿勢が変わっていく様が良かった。

・ニノはまた今年のアカデミー賞候補かな。
・「人生で大事なものは真心と道義だ」っていう最後のくだり良かったな。
・「山本さんのように生きるんだ!」
・ 劇場が嗚咽に溢れていた。
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