俊介

ラーゲリより愛を込めての俊介のレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
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やっぱり戦争ものは見終わった後の虚しさが半端ない。
極寒の地であんな生活してたら栄養失調で死んでしまうよ〜。そんな地獄のような生活に対しても希望を忘れず、みんなを導いた山本さんは偉大だなと。そんな山本さんの人柄が輝いていた映画だった。それとともに、周囲の人たちの心境の変化だったり、置かれている環境だったりがわりと描かれていて雑ではなかった。その点が映画の良さをさらに引き出していた。
「もはや戦後ではない」がちらっと出てくる。これは当時日本で生きていた人の視点であると気づいた。ラーゲリにいる山本さんたちの中では、戦後10年以上経とうが「もはや戦後ではない」という言葉に対し理解はできないだろう。戦後もずっと戦争のような悪夢に晒されていたのだから。
エンディングもいい曲で、トータルしていい映画でした!
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