この映画は個人的にものすごく好きな作品のうちの一つになった。見れてよかった、と映画を鑑賞し終わった今、心の底から感じている。
この映画を通して、確かに戦争の暗さや酷さを垣間見るけれど、それ以上に「人らしく生きるとは」ということに向き合った1人の人間の生き様を通して、「人」の素晴らしさや希望を感じることができた。実際、企画プロデューサーの方も、これはただの戦争の残酷さや悲惨さを訴えた”戦争映画“ではなく、どこまでも「愛」の素晴らしさを描いた作品であると語っていた。本当にその通りだと思う。映画を見終わった今、自分自身の心が温かく潤っていることを感じる。
これは実話をもとにした伝記映画だというが、どんなに過酷な状況や環境に置かれたとしても、人らしさを忘れず生き続けた山本さんの姿に胸を打たれた。そして、山本さんような1人の人の、常に希望を失わず、人への優しさ・暖かさを忘れず、どんな相手にも真摯に向き合っていく姿に、周りの人達も自然と惹かれ慕っていくようになる姿をみながら、再度心が震えた。
相手や環境がどうであれ、自分が正しいと思ったことを貫き通す”自分の生き方“を持っている人は、一本の芯が通っていてとてもかっこいい。山本さんを見ながら、そんな人に自分もなりたいと思った。
「最後に勝つものは、道義であり、誠であり、まごころである」山本さんのこの言葉を自分も心に刻みつけたいと思う。
