おとは

MIRRORLIAR FILMS Season2のおとはのレビュー・感想・評価

MIRRORLIAR FILMS Season2(2022年製作の映画)
2.0
Season 1 も見ているが、今回のSeason 2より、前作のSeason 1の方がずっと良かった。
個々の短編についてではなく、短編映画集「MIRRORLIAR FILMS」としての評価です。

Season 1は、荒削りで面白くない短編もあったが、その反面で見事な作品もあり、良くも悪くも一編ごとの個性がはっきりしていて、様々な作品を集めた多様性のある短編集だった。
そんなSeason 1と比較して、2は根底に流れる方向性が似通った作品が多く、短編集なのに一作品を見終わるごとの起承転結感や次に続く作品との差異を強く感じず、ダラダラと素人臭い理屈っぽい似たような話ばかりを2時間ずっと見せられたようで退屈だった。

正直に言って、Season 1にあった「短編集としての挑戦的な面白さ」は、Season 2には微塵も感じられなかった。

映画製作初心者が安易に考えたような薄っぺらい内容ばかりでつまらない作品が多かった。
社会問題などに触れてはいるが、なんとか社会性のある話を作ろうと素人が空回りしたような、作り手としても、問題意識的にも、未熟な作品ばかりという印象。

山田孝之や佐藤浩市などはさすがに上手く、物語の面白さとは関係なくただ映っているだけで画面が持つのだが、すでに人気のある上手い有名俳優ばかりが際立ってしまうのは、この短編映画企画のシリーズとしては失敗していると言わざるを得ない。

個々の短編の良し悪しというより、今回のSeason 2をこの9編で構成した側が良くないと感じた。もっと別の作品と組み合わせていれば輝いた短編もあったのではないかと感じる。

まだ続くようなので、3には期待したい。
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