Gyoko

ブラック・フォンのGyokoのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.8
S・キングの息子、ジョー・ヒルの短編集『20世紀の幽霊たち』に収められている『黒電話』が原作。

ずいぶん昔に読んだので、
少年が監禁されて…
程度しか覚えておらず
こんな設定あったっけ?
こんなキャラ出てきたっけ??
と探り探り鑑賞。

家に帰って原作を確認し
この短編を、良くここまで
エンターテイメントにまとめたな!
と改めて感心。
痛みと暴力と恐怖に
ほんの少しホラー要素、超常現象を添えて
なかなか面白い作品になっていました。

主人公フィーニーとその妹グウェン
グウェンは原作に無いキャラ
それがとても大切な役回りになっていて
尚且つ、彼らの家庭環境を背景に据えることで
改めて2人の繋がりが見え
作品の良さの半分位は、2人の演技に依るものと言っても良い。
最初頼りなげなフィーニーが
終盤には逞しくカッコ良く見えてくるのも良い。

犯人について深く描かれることはなく
映画として物足りなさを感じる向きもあるかもしれないが
そこは原作も同様。
「得体の知れない狂人」と言う存在で
むしろ不安や恐怖が駆り立てられるところがあるかも。
ということで
イーサン・ホークである必要性は正直無かったよね(^o^;)
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