1950年代のシットコムドラマ『アイ・ラブ・ルーシー』の制作現場を舞台に、主演のルシル・ボールとデシ・アーナズ、実生活でもドラマでも夫婦だった二人の関係と、その二人がドラマを最高視聴率にするまで、結婚生活の直面する危機、テレビ業界の複雑な関係などを描いた実話映画。
ニコール・キッドマン×ハビエル・バルデムが主演、監督は『シカゴ7裁判』のアーロン・ソーキンで、今年のゴールデングローブ賞で主演女優賞受賞作品🏅だったので鑑賞。
『アイ・ラブ・ルーシー』は名前しか知らず観た事はなかったんだけど、まず1950年代のドラマだったのに驚き🙄そんなに古い作品とも知らなかった。二人の役名はリカルド夫婦なので、原題は『Being the Recardos』となる。
序盤は「やっぱり『アイ・ラブ・ルーシー』分からないと面白くないのかな」なんて思いながら、余り話も掴めず入り込めないままふわっと観ていたんだけど、徐々に面白くなってきた。
テレビ女優として絶大な人気を誇ったルシールが、ハリウッド映画界ではB級女優扱いされ優遇されず、赤狩りの標的にされたりと、当時の厳しい時代の中で力強く諦めずに闘う物語でありながら、夫婦の繊細さや脆さを感じる話。
つまらなくはなかったけど『シカゴ7裁判』を観ちゃった後だから、ダイナミックさや感動、強烈さには欠けるのが残念。
でも、歌って踊るハビエル・バルデムはかっこよかったし、ルシル・ボールに寄せたニコール・キッドマンは、ルシルだったし、ニコール
だったと感じる存在感はお見事。とはいえコメディアンヌに見えたかと言われると…うーん。
邦題がめちゃくちゃ微妙だし、取っ付きにくい作品だったかな私には。もう少し分かりやすいと良かった気がします。
2022-17