心温まる良い作品だった。
ノスタルジックなムードで、1人の少年の成長が描かれる。父親がわりとなったバーテンダーの叔父が、男にとって大切なことを少年に伝える。簡単にいえばそれだけの話だ。
ジェンダーフリーな今の世の中では「男として」は死語かもしれないが、少年は飲んだくれの客といくつになっても実家住みの叔父から男としての美学を学ぶ。
監督ジョージクルーニーの子供時代を思わせるまつ毛バサバサの子役と、ぐうたら風味で元文学青年と言った風情の長身のベン・アフレックが2人で車に乗っている姿はかなり可愛い。
この少年は長じて作家となりピューリッツァ賞受賞ジャーナリストとなったJ.R.モーリンガー。自叙伝がベースの映画である。
少年の青年時代を演じたタイシェリダン、ヒロインのブリアナミドルトンも魅力的だった。
ベン・アフレックは人の背中をそっと押す役が似合うなぁ。