ヴィルヌーヴの才能に潤沢な資金がつけばそりゃ満足するやつが提供される。
今回はハルコネン家側が面白かった。
そしてやっぱり母の話が絡む。
オースティン・バトラーの悪役悪役フェイド=ラウサが最高すぎて後半だけ何度も観たい。
『エルヴィス』の時といい、監督と観客両方の期待に応える役作りとその仕上がり。
体重増量してるが暑苦しくなってないし、でも最低限の顔の部品だけ残したような姿とその表情が不気味かつ異様に強そうでいい。とてもいい。ファンになっちゃうね。
今回は3への繋ぎだし…と思っていたが、ポールが思わぬ事実を知り、ハルコネン家との因縁がまた違う意味で絡んでくる。
モノクロで描かれるコロッセオの闘い、モノクロたる意味もちゃんとあり、ポールとフェイド=ラウサの対決もアガる。
レア・セドゥとの絡みも良い。彼女の役もいかにも得意そうな役だった。
基本は対抗勢力のぶつかり合い(ハルコネンvsアトレイデス+フレメン)で他のSFと似てるのは織り込み済みなので気にならない(というかこっちが他に影響与えてるが)。
まあとにかく今回はオースティン・バトラーに尽きる。彼が出てきてから面白さ格段に上がった。
あの巨大イモムシみたいなサンドワームをジェットスキーのように乗りこなすのがツボる。
砂漠のようなオレンジがかった光景は「ブレードランナー2049」っぽかったね。オレンジの中に女性のシルエット、そっくり。
お気に入りキャラが3にはいないだろうと思うと残念だが、パート3がめちゃくちゃ楽しみ。