Marie

デューン 砂の惑星PART2のMarieのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.9
Part1よりも内容が複雑になることや、2作目ゆえ文化や装束の表現に驚きが少ない点(本作を観るとPart1の大半は背景や文明文化の紹介パートだったとわかるけれど、紹介パートであのクオリティはやはり凄かった)、顔馴染みの俳優陣が多いキャスティングゆえにしばしば現実に引き戻された節もあり、初回鑑賞ではPart1ほどに傑出した印象とはならなかったものの、やはり厳しくも美しい砂漠の表現が全てを圧倒し凌駕していく。映画というよりも芸術作品を観ているようで、画面に引き込まれているうちに、壮大なスケールや情報量の多さにも関わらず、自然と物語を追えてしまうのが不思議。俳優陣の仕事もすばらしい。
ドゥニが本作を映像化してくれたことに改めて感謝したい。

P.S. 幾つかのスクリーンで前作を観て、DUNEに関しては絶対的にDolbyシネマ派(DUNEの砂漠も砂虫も「本物の黒」のコントラストで最も映えるから是非体験してほしい/プロモではない)だが、本作は初回IMAXで鑑賞。画面の中の音が振動として身体に響いてくる臨場感は、まるで自分も砂漠の中にいるような気分にさせてくれ、やはりスクリーンでしか得られない体験だ。このシリーズはIMAXやDolbyシネマに課金する価値も十分にあると思う。

俳優陣への愛を叫んで終わりにしたい。レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、オースティン・バトラー、出演してくれてありがとう。大好きだ!
Marie

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