■脅威の空間芸術
GCS池袋先行上映にて鑑賞。
皇帝と宿敵ハルコンネン家の謀略により滅亡に追い込まれたアトレイデス家の嫡男ポールの復讐を描く。
ボックスオフィスの初週興行で80M$以上を叩き出し、批評でも高い評価を得ている今年最大級の注目作を一足先に見られた優越感は代え難いですね〜。
傑作という他ないでしょう。特にサウンドとビジュアル面に関しては他の追随を許さない水準であることは確かです。
無限に広がる砂漠の惑星アラキス=デューンに放り込まれたかのような重厚なサウンドは、荘厳さと畏怖をまとっており、終劇後は「帰還した」ような感覚を少し覚えるほど。早計ですが、96thアカデミーの音響賞の急先鋒ではないでしょうか。
また、ハンス・ジマー先生のスコアも素晴らしい。劇中のハイライトで鳴る楽曲の数々は、感情を揺さぶります。ポールがサンドワームに初めて乗る際の「Worm Ride」が一番お気に入り。
ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい洗練された衣装、美術は眼福もの。特にジェディ=プライムの闘技場シーンはあえてモノクロで描かれております、ここで登場するフェイド=ラウサのソリッドな魅力が爆発します。「汚い花火」も良かったなぁ。
ストーリーの意外性はそこまで無かったものの、空間芸術としての粋を集めた芸術性の高い作品であると言えます。IMAX必須。Part 1の鑑賞も必須なので、前作未見の方は面倒くさがらずに見ましょう。
鑑賞後、妻は大慌てでアートブック(6,600円!)を大慌てで買いました。
私はこのあと原作を読みます。