Uえい

デューン 砂の惑星PART2のUえいのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
しっかり予習したものの、IMAXの大画面で見る砂丘、マシン、サンドワーム、そして群衆やバトルなど大迫力で、あー見てよかった!と単純に楽しめた。

Part1でフレメンと合流したポールと母ジェシカは、再びアラキスを任されたハルコンネン家とゲリラ的な戦いを続けていた。そんな中、グループの教母の寿命が近づき、母ジェシカが後を継ぐ。儀式で命の水を飲んだジェシカは覚醒し、ポールが伝説の英雄リサーン=アル・ガイブだと吹聴していく。

ポールはアラキスの南に行くと悪いことが起きるという予知夢にうなされるが、運命に抗えず向かうことになる。そして英雄になることを認め、フレメン達とハルコンネン家&皇帝から土地を奪い返す大合戦が始まる。

ただただ楽しかったが、内容が超宗教的で、今のパレスチナ問題と重なって見えて危うさも感じた。よくできているが故に視野が狭くなり、フレメン達と同じ気持ちでポールを英雄視してしまう。ゼンデイヤ演じるポールの恋人チャニだけが、周りと逆行して冷静な目で見ていて、この批判的視点が無ければ見え方が大きく違っていたかもしれない。

また、ポールの行末はベネゲセリットの策略通りに進んでいて、この出来事自体がより大きな思惑に操られているという二重構造も、ただの英雄譚としての解釈を拒絶してくるように思えた。

そして、続きが作られるかもという話を目にして期待が膨らむ。デューンの緑化=メランジの消失に繋がるジレンマが描かれていないし、宇宙ギルドが出てきてないし、何よりポールの妹があの登場だけとは思えない!
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