原作未読。デヴィッドリンチ版は鑑賞。
リンチ版でもヴィルヌーヴ版1作目でも感じたけど、もはや原作が悪いのか、ストーリーのバランスがあまりにも変過ぎる。
分かりやすい所は分かりやすいし、説明される部分は機械的なまでなセリフによる説明とそれを行動に起こすという行為だけがダラダラと続く。興味深い演出も無く、役者の意味深な表情にハンスジマーの壮大な音楽が永遠なり続けるという、、、。
フレメンパートとファルコンネンパートのシーンバックをもっと細かく挟んでいけば展開にメリハリが出たの思うんやけどあえてしなかったのかな。
その物語展開で新鮮さを狙ったと言われればそれはそれで評価したい気持ちもあるけど、にしても物語が動き始めるまで遅過ぎる。
フェイド=ラウサのモノクロシーケンスや、僅かなレアセドゥの見せ場は良かった。が、結果的に悪役的キャラの多さに情報整理が全然追いつてない印象。まだリンチ版の方が見やすかった。
ファルコンネン男爵は前作から続き良かったけど、これはステランスカルスガルドの力かな。
満を持して登場した皇帝も、ひたすら神妙な面持ちをしているクリストファーウォーケンという、どういったキャラクターにしたかったのか演出が謎。
『メッセージ』から続く撮影監督、グレイグフレイザーのアレキスを映す簡素な画作りも、印象的に感じるカットがマジで皆無でした。
ポールとガーニイの再会シーンは好き。ケレン味に満ちたガーニイの登場から、フレメンの奇襲とそれに対抗出来る力を持つガーニイ、地中から登場するポールとの再会。ここの一連のシーケンスは本作の中で一番良かったかしここには時間を割いてくれて良かった。
ちょっとまた書きたい事あったら後日追記します。