金魚鉢

デューン 砂の惑星PART2の金魚鉢のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.7
ここまで効果を感じられる映画を観たことがないくらいIMAX案件な映画でした。特にポールが砂虫に乗るところは未だかつて映画で味わったことのない迫力と臨場感があって大満足です。

やはりSFとしてのビジュアルが最高。ドゥニヴィルヌーヴ監督による"遠未来×砂の惑星"という類を見ない世界観での洗練された映像美が終始圧巻。ハイテクと民族感を掛け合わせたような装飾が今作もスタイリッシュで美しい。フレメンとの行動が中心のPART2では、リーサンアルガイブとして崇められるポールやレディ・ジェシカの風貌などかなり宗教要素や勢力図に変動が起こり、命の水を通して明かされた2人の過去には衝撃を受けた。さらに世界観にぴったりなフローレンス・ピュー、レア・セドゥなど豪華キャスト陣も加わることで上品さに磨きがかかってた。個人的にオースティン・バトラー演じるフェイド=ラウサが存在感抜群でカリスマ性溢れる戦闘シーンが刺さった。

内容はパート1から思ったより話が進展した印象。ハルコンネン家はフェイド=ラウサの決闘を除いて割と呆気なく始末されてしまい、今後はベネ・ゲセリット動向や、フェイド=ラウサの遺伝子を手に入れた遺伝子交配計画の行方、内紛をさせて救ったように見せようという策を打ち出ししたたかに息を潜めるイルーラン姫の出方、ポールの妹の予言辺りが気になるところ。ラストでは、チャニも砂虫に乗ってどこかへ行ってしまうし3作目が待ちきれない。

あとハルコンネンの黒ドレスがずっとバラエティ出始めの頃のマツコにしか見えなかった。
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