このレビューはネタバレを含みます
凄い！
特にポールが崇拝の対象となる場面では私自身もフレメン達と同様に予言の力の前に歓喜し涙を流していた程だ。
それ以外のシーンも音と作り込まれた世界観でこちらを圧倒し興奮がおさまることなくクライマックスまで駆け抜けることができた。
やはり、この作品は劇場の大スクリーンで観てこそ魅力が増すのだと実感！
しかし、残念だったのがハルコンネン家があっさり殺られてしまったことだ。
終盤、男爵はポールに首を刺され絶命する。
この際、獣のように死ね(うろ覚えで申し訳ない)とポールに囁かれていたのだから、皇帝の玉座にすがる悪足掻きぐらいしたらいいのにと思ってしまった。
また、甥っ子たちの死に様も単調で面白味がない。
あんなにも残虐に思えていた敵がスピーディーに片付けられる展開は観ていて爽快というよりも、小物に感じられてガッカリだ。
私が原作を未読であるために監督が改変をしているのか、していないのかが分からない。
だが映画化するのであれば原作にはない描写(戦闘のシーンを長尺にするとか)を追加することも必要であろうし、ハルコンネン家のキャラの魅力を補強して絶望を植え付けてくれてもよかったと感じる。
残念に思うところもあったが、観て良かったと心から思う。
やはり、あの終わり方では結末が気になって仕方がないため原作を読みながら、いつか公開されるであろうpart3に備えておく。
