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デューン 砂の惑星PART2のmatchypotterのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.1
前作でも面食らったけど、今回もまた。
“映像体験”とはこういうことを言うんだな、と。
スゴい。

もう公開からちょっと経ってしまって回数が少なく、IMAXとかDolbyシネマとかはタイミングが合わず。
ちょっと悔しいけど劇場で観れただけ良しとして。

皇帝に仕えていたアトレイデス家が滅ぼされたが、その中で生き残ったポールアトレイデス。

シャラメ、美し過ぎる。男から見ても憧れる容姿。朝起きたらこの顔になっていたいと願ってしまう端正な顔立ち。

彼が生き残り、砂漠に住む住人たちに救われながら、“救世主”だと崇められながら、逆にその存在価値、存在意義を疑われながら。

それでも、彼は自分に課された為すべきことを為すために、前だけを見て突き進む。

どんなに疑われようと、追っ手が来ようと、身を潜めながら機を伺い、それまでの間に力を蓄え、周囲を確実に取り込んでいく。

彼のこの見た目と求心力と強い心にグッと引き込まれる。

そして、この圧倒的に作り込まれた世界観。
“砂の惑星”の圧倒的な景観、そして、“砂虫”の破壊力。

アトレイデス家に代わってこの星を治め、皇帝に“香料”を献上するハルコンネン男爵、ステランスカルスガルド。
そして、その皇帝、クリストファーウォーケン。

この2人の重鎮のビジュアルと覇気。
こんな世界観で絶対的で絶望的に立ち塞がる権力の象徴。
画面越しに見てるだけで、体がのけぞりそうなインパクト。

これに屈せず、突き進み抵抗を辞めないポール。彼は果たして“救世主”か、“愚か者”か。

前作はただただその世界観と映像に飲み込まれて圧倒されて、壮大な話の内容を理解しきれてないのは否めない。

ただ、このパート2は、さらにキャラクターそれぞれの意思や思惑。
何かに導かれるような“宿命”が意思となり、形となり、ドラマ性も映像に負けじと色濃く描かれていて引き込まれた。

もう、どこまでが素の映像で、どこからがCGか、もはや判別付かない。
絶対にありえない描写だけど、本当にそこにあるような。

観た後すぐにこれを書いているが、今だに自分の脳が処理を続けていて、それでも追いつかないパワフルな映画。

これは“予言”なのか、自らの“意思”なのか。
途中からその辺りが曖昧になっていく感じ。

きっと実際の歴史上あったとされる“言い伝え”や“逸話”も、その当時、その瞬間はきっとこんな感じなんじゃないかと思えてくる。

まさにこの星で後世にまで語り継がれる“伝説”を目の当たりにする、そんなとんでもない映画。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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