はむ美

カッコーの巣の上でのはむ美のレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.9
ガキ大将のように突如現れたマクマーフィー。そんな彼の言動によって、精神患者たちも本当の心を取り戻していく話。
マクマーフィー自体、街にいたら狂人で、それはそれは社会不適合者なんだろうけど、少なくとも彼が送還されたこの精神病院でも、みんなの希望みたいな存在だったのが個人的にはこの映画のグットポイントだった。
踊ったり、叫んだり、貧乏ゆすりがとまらなかったり、神経質だったり、みんな個性があるってのは精神病院の中だけじゃなくて私たちの住んでいるこの社会でも同じモノで、強制的に1つにするってのはムリなもので、してはいけないもの。個性を尊重しようよっていうメッセージが込められていた。
終わり方はとても複雑。マクマーフィー戻ってきてほしかった。けど、病院から出たらまた社会不適合者だもんね。モヤモヤと爽快感が一緒になって終わった。
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