ろおじぇさんの映画レビュー・感想・評価

ろおじぇ

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

作品紹介を読み、夫の転落死に関する謎解き、殺害容疑をかけられた妻は本当に罪を犯したのかという推理ものだと思った。

しかしこの映画は、フランスの法廷を舞台とし、紛れもなく「家族の問題」をテーマとしてい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

時間軸、カラーと白黒、たくさんの登場人物、
複雑な人間関係、一回で全てを理解するのは困難だった。テーマははっきりしているので、人物相関図が頭に入っていれば、より楽しめるかなと思い、2、3回は観たい。
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

4.5

タイトルを見て7人の大統領に仕えた執事のユーモアを交えたストーリーかと思いきや、かなり根深い人種差別の話だった。心が苦しくなる場面も多かったが、実際にその場にいた執事はもっと苦しかっただろう。そこに空>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.8

アカデミー賞視覚効果賞受賞ニュースを見て、大変興味を持ち、初ゴジラ。前情報ゼロで行ったので、戦後日本の人間模様などヒューマンドラマの要素があったことに驚き。でもそれがとても良かった。ターミネーターのよ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.5

苦しみを抱えながら生きている人が多いんだなと改めて思った。苦しみといっても大きなことから小さなことまでいろいろあるけれども、人に言えないって苦しい。たった1人理解してくれる人がいたら、それだけで救われ>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.7

大人の恋愛。石田ゆり子と福山雅治がお似合いすぎ。音楽とぱりの映像がマッチしていた。
でもすれ違ってからの4年間。まさかこんな展開になるとは。どうにかならなかったのか、なぜ
子どもまで、など切なさとやる
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

1.5

ルーティンの描写の繰り返しで少々退屈だった。叔父のために夢を諦めなければならず、何を伝えたいのかよく分からない映画だった。

オレンジ・ランプ(2023年製作の映画)

4.1

順風満帆だった若いトップ営業マンが何かおかしいと感じつつ毎日を過ごしていたが、ある日若年性認知症と診断される。かなりショックだ。

この映画は、認知症への理解を高め、何よりも周りの理解が大切であること
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

歌と踊りは圧巻。特にオープニングは、LaLaLandを彷彿させる素晴らしい見せ場で期待感が一気に高まる。
しかし、その後の女性をもののように扱うシーンや黒人差別のシーンは、きつい。
最後は、感動したけ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.0

なんともウディ・アレン監督らしい映画。繊細な心理をコミカルに描くウディ・アレンワールドが大好き。どこか「ミッドナイト・イン・パリ」に似ている。
白黒のオマージュで出てくるシーン。どうも古い映画のようで
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弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

4.2

テンポの良い、家族のあたたかなやり取りがなんとも心地よい。ダウン症の子どもが家族にもたらす幸せってこんなに素敵なんだと思った。

家族の結束、絆、許し合う気持ち、全ては弟がもたらしてくれたもの。その弟
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

原作がとても良かったので、続いて映画視聴。原作は、詩的で豊富な語彙を楽しむ。映画は、演奏を純粋に楽しむという感じ。好きな俳優さんが勢揃いだったので、とても楽しめた。
音楽は、人を感動させ心を浄化する。
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.3

イタリアでの同性愛に対する嫌悪と差別。一昔前の話かと思いきや、比較的最近の実話と聞いて驚く。まだ見ていないけど、蟻の王も予告編を見る限り、同じカテゴリーと思うので、今のイタリアは、同性愛をテーマにした>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.2

ほんとにこんないい家族がいるのだろうかと思うくらい素敵な家族だった。まさに巡り合い。一歩間違えば犯罪に巻き込まれていたかもしれない青年がある家族との出会いによりスターになっていく。言葉が増え、笑顔が増>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

世の中には、さまざまな嗜好があり、人には言えないがために殻に閉じるのだ、と理解した。理解しあえる者に出会えるって大切なんだな。夏月の最後の言葉が刺さった。

嗜好、いわゆるフェチ繋がりでなくても、一生
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.3

フランスのコメディ映画を見たのは、初めてかなと思う。犯罪者の座を狙って繰り広げられるドタバタがかなりおもしろかった。

登場人物がみなよく喋る。ストレートでブラックユーモアがおもしろくて。もう一度見た
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

好きな映画を映画館で見る幸せ。圧巻の演技に圧倒され、しばらく立てなかった。
レオンの不器用さ、次第に心を開いて愛情という感情を取り戻していく過程が素晴らしい。マティルダ演じるナタリー・ポートマンの目つ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

Filmarksさんのありがたいリバイバル企画により、昔見た映画を映画館で観ることができて感動。私の中では、今やジョニー・デップと言えばパイレーツオブカリビアン、レオ様と言えばタイタニック。

19歳
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

シベリア抑留からまだ100年も経っていないのに、ウクライナ戦争やハマスとイスラエルの衝突など、毎日辛い映像が流れてくる。こんなに辛くて苦しい抑留生活の映画を見ても何もできない。今日もどこかで同じように>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.5

ケイト・ブランシェットが気難しいキャリア女性を演じるかと思いきや、全然違った。家族の愛がいっぱい詰まった映画!

確かに気難しい面もあるし、ご近所ともママ友ともつるまないけど、彼女なりの理由がある。う
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.1

正当に評価されないことの悔しさが原動力となり、リチャード3世に自分を重ねながら、真実を明かしていく。

苦境を跳ね返すというよりは、執念。リチャード3世の汚名を晴らすために絶対に諦めないという本当に強
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.0

試写会にて

ガイ・リッチー監督✖️ジェイソン・ステイサムの組み合わせということでかなり期待して行きました。そして期待通りとてもおもしろかったです!

スパイスの効いた言い回し✖️ジェイソンの強すぎる
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

4.0

心の風邪と言われる鬱病。でも風邪と違って数日で治るのではなく、何年もかかる。本人はもちろんのこと、周りの人、特に家族も本当にしんどいと思う。

私の周りにも鬱病の方がいるが、会う時は調子がいい時なのだ
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

4.0

原題のDaliLandの方がしっくり来る。
天才と変人は紙一重という言葉がピッタリ
当てはまるのがダリ。
狂気に満ちているけれども、本当は臆病で純粋。
ガラが大好きで彼女の怒りがなければ、ダリは
立ち
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

4.1

映画館で見たのをふと思い出し再視聴。

自分の愛と信念を貫いた女性の話。東西両方で核爆弾を持つことで、戦争が起きないよう抑止力をもたせたとする彼女の信念はわからなくもない。でも、何も知らなかった家族や
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

1.0

風刺や皮肉を期待していたが
トイレの逆流や嘔吐など
不快なシーンが多すぎた。

カールは、最低彼氏だった。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

5.0

インドで行方不明になる子どもは1年で8万人。信じがたい数。サルーのように今でも自分の家族を探している人達がたくさんいると思うと胸が痛む。

サルーは、愛情豊かな養父母に育てられて本当に良かった。最後に
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.2

期待通りのほのぼの、ユーモラス、だけど揺るがない芯の強さがある好きな映画。

某放送局受信料と被り、わかるわかると頷く場面も多かった。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.5

実際のニュースを見た時にこんなことがあるのかと驚いた。乗客全員を救ったヒーローの話と思って見たので、映画冒頭が国家安全運輸委員会による尋問のようなシーンで始まったのが意外だった。

トム・ハンクス演じ
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