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この類の脱出系スリラーは主人公に共感して応援できないと中々辛いものがある。本作は登場人物の背景を削ぎ落とした描写が特徴だった上に、主人公も素行が悪そうな印象を受けたのでイマイチ乗り切れなかった。
蛇>>続きを読む
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不正受給者に焦点を当てた特異な物語ながら、展開はわりとオーソドックスな感触だった。河合優実と窪田正孝の異質さに引き込まれる。
ラスト手前までテンションの上げ方がかなり丁寧で物凄く良かったのに、ラスト>>続きを読む
分からないことを諦めて受け入れるのではなく、分かり合えなさに向き合うこと。テンポ良く軽めのノリで進むにも関わらずテーマはかなり面白かった。
諦めた者同士でも上手くやっていけることがあるという1つの結>>続きを読む
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痴話がメインテーマかなと想像してたけど、中身としては痛烈な社会批判も含まれていた。カウンセリングが入って以降の展開はかなり予想外で面白かった。
一方で、カナも自分で言っていた通り結局はよく分からなか>>続きを読む
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重たい。某邦画に倣って「間違ってないよ」「なんにもおかしくないんだよ」と叫んであげたくなる。
『Un Monde』の類似作品で出てきたと思ったら、主人公の視点と表情にフォーカスする描写はけっこうその>>続きを読む
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初めから終わりまで、胸のざわめきが収まらないような息の詰まる時間だった。幼少期の繊細な人間関係を何と残酷に描写していることか。
オープニングとは全く異なる想いが込もったラストシーンでのハグ。愛なのか>>続きを読む
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精神疾患が無くても、サディズムという1つの特徴でここまで論理性も計画性も欠如した行動を取るのか。疾患とは何か、異常とは何かが問われる事件でもあったと思う。
ちなみに映画自体は面白くなかった。
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洒落てるなあ。暴力的でアナーキー、陰の世界の仲良しカルト集団が反旗を翻す構図はまるで半地下の家族かな?ラストシーンからのエンディングが何より最高でした。
どのシーンも血とか怪我が多くて痛々しいのは、>>続きを読む
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I've never felt more alive. 命の躍動を楽しむことが戦場ジャーナリストの至上命題ということだろうか。逆に、命が左右されることを恐れた途端に自分が置かれた状況の異常さを冷静に捉>>続きを読む
アンガーリー・ライスが終始メタ発言でこちら側に話しかけてくる構成、最初はほんの少しの鬱陶しさも感じたけど終わる頃には彼女からの問いかけが恋しくなっていた。可愛らしくも豊かに移り変わる表情は見ていて飽き>>続きを読む
ジャケットとタイトルから漂うB級臭に反して意外と奥が深くて熱い。まあ実際B級らしい粗は目立つんだけど、挑戦しているテーマはとても良かった。
差別には無自覚な加害者というのも必ずいて、分かりやすい悪だ>>続きを読む
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現実と夢の往来、不可解さと煮え切らなさ、果てに待つネット社会や商業的消費など、良くも悪くもNetflixドラマのブラック・ミラーから出てきた1エピソードのような印象を受けた。「どちらが夢か?」みたいな>>続きを読む
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全く心は晴れないけれど、とても良い映画だった。過去を紐解くにつれて、緊張感のある展開とともに段々と不穏な予感が脳裏をよぎってくる。第三者から見た結末もなんとも悲痛なものだったが、母の視点を想うと尚更居>>続きを読む
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まあまあ良かったけど、終着点が何とも浅い。一人じゃなくてみんなで力を合わせるんや!という結論はさすがにありきたり過ぎる。
「店に来たミシュランの調査員に粗相したと思ったらミシュランじゃなかったセーフ>>続きを読む
映像は綺麗だけれど、それ以外にはブルーベリーパイの話くらいしか印象に残らなかった。
食と結び付いて思い起こされる記憶ってあるよね。もう会えない人と繋がるための唯一の手段は記憶で、それを呼び起こすための一つの要素が食。
若干、話が綺麗すぎて普通だなと思ってしまったシーンもあった。
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なかなか良かった。今でこそ当たり前となった"レストラン"がまだ無かった時代。改めて考えると、見知らぬ人が集まって食を共にする空間は異質だ。職業も地位も関係なく同じ高さで同じメニューが提供される仕組みは>>続きを読む
なんと幸せな映画だろうか。食という、自分が満たされることも他人を喜ばせることもできる営みを、画の美しさと劇伴の陽気さで彩って心地良く描いた作品。ユーモアのセンスも丁度良い塩梅。
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まあまあ良かった!何か起こりそうで派手なことは何も起こらず、けれど舞台は着々と揃っていって最後に一悶着と。地味だけどきれいにまとまっている。
突然流れ出すオープニングは曲調が軽快すぎて笑ってしまった>>続きを読む
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具合悪くなる覚悟のある人しか観るべきではない。序盤のゾワゾワする感じから静かにエスカレートしていって、最後はバトル漫画の如く対立する構図が新鮮だった。
エグいことを描写しているわりに淡々としているの>>続きを読む
不気味だけど一瞬も見逃せない美しいアート。あんまり使われないのにやけに凝ったデザインの生物や植物が何種類も出てくる点も良かった。
ゾンビが既に蔓延る世界でルール決めて生きている設定なのは話が早くて助かる。ゾンビ×コメディなのは分かるけどビル・マーレイ出てきた辺りからちょっとノリについていけなくなったかな。。
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冒頭から思ったよりも湿り気のあるストーリーで、のめり込むのに若干出遅れて今一つハマらなかった。無数の選択肢がある人生でどの選択が最適かなんて、どれだけ経っても自信が持てるものではないというのは納得。
サクッと見れるボリュームながらきちんとメッセージ性が詰まっていて良かった。前半ちょっと我慢すれば後半楽しくなるのはタイムリープもののお決まり。
それより何より、劇伴にlyrical schoolをフ>>続きを読む
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金曜ロードショー流し見してたら記憶にないシーンありすぎた。「未来で待ってて」ってセリフ、聞き飽きた気もするけど突然出てくるとめちゃ良いな。
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いやー面白かった。これは1回限りのエンターテイメント。初っ端から暗くて重いし主演の2人ともずっと気持ち悪いので、観る人は選ぶかもしれない。
終盤のタネ明かしはちょっと説明し過ぎで野暮かなーと思ったけ>>続きを読む
新年1本目。良かったなあ。最初に想像した流れと異なる方向に進んで目が離せなかった。大盤振る舞いでたっぷり見せつけてくる生き物の容姿も、しっかり怖くて気持ち悪い。この手のスリラーにしては珍しく、人間側が>>続きを読む
物忘れおじいちゃんのハラハラドキドキ大冒険。
とは言えないくらい重苦しい。映画としての構成や展開がしっかりしているので見入ってしまったが、エンドロールを迎えた後でこの映画を観ていた自分は何者なのか、>>続きを読む
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Tレックスじゃなくてベロキラプトルが一番のヴィランとして描かれる感じが好き。
物凄く丁寧に伏線張った割に、だいぶ雑に根こそぎ回収しててウケる。
仕掛けは面白いし、キャストもハマってる。要素は足りているはずなんだけど、各出来事の描写が淡白なせいか、心情や動機に共感できなかった。
絵そのものも心情の描写も丁寧。あと音楽も良い。
それ以外はあんまりハマらなかったかな。
良かった!タイムトラベルものとしては頻出の展開ながらも、1つユニークな要素が加わることでこんなに味わいが変わるのは面白い。SFなのにしばらくストーリーテリングが続く手法もなんか不思議だなと思ったけど、>>続きを読む
うーん。もっとのめり込めればグッと来たんだろうけど、だいぶ序盤で仕掛けが分かってしまって少し冷めた目で観てしまった。もう一つくらい終盤に展開があれば良かったんだけどなあ。
とはいえ、100分程度の短>>続きを読む
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絶対面白いじゃんという設定のもと、期待を裏切らない面白さだった。何度か落涙した。
「多様性」みたいな綺麗な言葉で一括りに纏めようとしても、社会には必ず何処かに"分かり合えなさ"が存在する。生まれや育>>続きを読む
素晴らしい作品。世間からのはみ出し者が活躍するストーリーは何故こんなにもワクワクするのか。本家は真っ直ぐB級コメディだったため油断していたが、世代を超えた家族愛には不意を突かれて落涙した。
ストレン>>続きを読む