寛子さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.7

お華さん…可愛かった!泣きながら「くそ〜」と言うところとか…。少しずつだけど明るくなっていく感じがインターネットの少女との会話で読み取れた。悲しくなると人の温かみを求めてしまうのですね。
展開がまるで
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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.4

エンゾの笑い方が好きです。
ジャックもエンゾもお互いをリスペクトしているけれど、絶対に負けたくない、というすごく良い関係性だった。イルカと泳いだり、ジャックとイルカの動きを対比する描写も良かった。少々
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.6

小津安二郎の東京物語、山田洋次の東京家族を彷彿とさせる映画だった。おかんあるあるとかお盆に集まったときあるあるを見ているようで、中川家がやったらめちゃくちゃ笑えると思った。お昼ご飯いっぱいな上にそんな>>続きを読む

キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

4.0

イザックとフォルケがケーキを仲良く食べるシーンが堪らない。おじさんとおじいさんがわちゃわちゃしている。女子校にいるおじいちゃん先生を見ている様な気分になった。ノルウェーとスウェーデン、「北欧」として一>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

色彩情報が少ないからなのか、睡魔が襲ってきた。とにかく、カメラワークが凄い。半円を描いて常に動くカメラに対し、演技するのは大変だし、緻密な計算が必要だと思う。荒波のシーンとか何を使ったらあそこまで綺麗>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

安藤サクラが全部持ってった!取り締まりのシーンで引き付けられた。みんな家族だけど、冷たいくらい他人だったりもするし、真相は闇だけどアキとおばあちゃんの関係性を見て特にそう思った。あと、オレンジが転がる>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.4

モンタージュだけでここまでやれるってやっぱり凄いですよね〜。ボーダーの服があんなに似合う人、初めて見たかもしれない。女性軽視半端ない…

茶の味(2003年製作の映画)

3.7

浅野忠信の話し方が絶妙でやっぱり上手くて、冒頭で笑った。映画全体が繋がっているようで繋がっていなくて、繋がっていないようで繋がっているので妙な引き付けられ方をする。現実離れしているけれど、"明日の朝、>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.7

イッヌ…。犬も一生懸命にやっていた様子がとても伝わってくる映画。
マンションで疾走するシーン、マンションを遠巻きから撮影するところがとても良い。
なんだかんだちゃんと夫婦で、お互いのこと想いあってるの
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.6

一種のホラー映画とも言える…。車の窓をノックされたとき、ヒャッとなった。
無駄なカットはないのだろうけれど、「どう読み取ったらいいのだー」の連続だった。
ストーリー的にはこう進んでいくのだろうな、と予
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.4

「ちょ、おまえ…」の連続だった。
めちゃくちゃ馬との濃厚ストーリーだと思ったら違った。ロケ地は最高で映像も綺麗だった。
年齢を偽って偽りまくってたけど、どういう使い分けだったんだろう。

オアシス(2002年製作の映画)

4.5

ムン・ソリ、DVD特典のインタビューが良かった。「女優にとってマイナス」という言葉にめちゃくちゃ引っかかったが、ムン・ソリが「反骨心もあった」とこの言葉に対し、しっかりと答えていて、素晴らしいと思った>>続きを読む

おちをつけなんせ(2019年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーの方を先に観ていて、楽しみにしていた!映像が綺麗でのんちゃんや穂波ちゃんの演技が上手いので、夢中になって観ることができる。遠野の地元の人たちを上手く巻き込んで、妄想の世界を作っていたの>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.0

最後までストーリーが予想できなくて面白かった。ロトスコープもそんなに違和感なく観ることができて、自転車の車輪とか描くの大変だろうなー!っと凝視した。有栖川の元気で無礼な感じを蒼井優さんが見事に演じてい>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.4

分かりやすい三幕構成。
ブラックはただただ、悲しい。けれどこうなってしまうのは仕方のないことなのかなとも思ってしまう。一視点からかと思いきや、約2時間、諸々の社会問題が詰まっていたのは見応えがあった。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

Twitterのシーンがリアルであれば、かなり怖い。新聞記者を良く映している反面、世間からの率直な意見も入っていて、良いところと悪いところ、その両方を表現していたのは良かった。新聞という紙媒体が主要で>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.7

どこまで歴史に忠実かは分からないけれど、子どもたちが主役だからなんとか救われている部分が多かった。「いわゆる意見の違いだね」とジョジョが言っていたシーンが印象的だった。主義や思想が違ってもお母さんを愛>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.5

海と風間さんの行方をもっと見たかった…。
風間さんの気持ちは聞けたようで聞けなかったので、ちゃんと聞きたかったです。という恋する女子のような感想を抱きました。
とは言え、昔ながらの台所やタイル、使いに
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めまい(1958年製作の映画)

3.8

すごく面白かったし、聖地巡礼したくなった。最後まで展開が読めなかったので、画の古さは全く気にならなかった。花のアニメーション及び、夢のシーンの不気味さがとても良かった。あの夢のシーンだけでも作品として>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.7

ジャックニコルソン凄かった〜。根底から悪いやつではないので安心して観れるキャラクターだった。良い感じに期待を裏切ってくれる且つ、きちんと物語が成立しているのは観ていて釘付けになった。今でこそ大問題とな>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

無駄なカットが無くて、鏡の使い方や光が素晴らしく終始、物語に引き込まれた。猫の視線も絶妙な不気味さで、他人に見られているような感覚…。俯瞰から自分を見ていたと思っていたが実はそうではないことが感じ取れ>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

3.5

テンポが速くて、私は少なくとも、もう一度観なければ内容がしっかりと理解できないと思った。
憲法や政治は誰のためのものか、分かっているはずなのに権力やお金によって左右されてしまうことが悲しい。立場上の問
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失くした体(2019年製作の映画)

3.4

現実なのか非現実なのかが曖昧で混乱したけれど、身体には確かに記憶が宿ると思う。
ネズミのシーンが迫力あった。ザラっとしてモヤっとするけれども惹きつけられました。面白かったです。

みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.8

田中さん2人とも良かった!棟梁の役、本当に演技力が試される役だと思った。みんな自分の仕事が1番だと思いたいけど、そうじゃなくて、1人じゃ何にもできないんだなぁとしみじみ…「みんなのいえ」だと思いました>>続きを読む

皇帝ペンギン ただいま(2017年製作の映画)

3.5

ひたすら可愛い。妙に人間ぽいところもたくさんあった。カモメに狙われたとき悲しくなったが、これが"食物連鎖なんだ"とかなり実感できるシーンだった。見よう見まねでやる以前に、生きるためには勇気と決断力が試>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もの凄く暗いのかと思いきや、そうでもなくて、フィクションとノンフィクションの中間あたりを攻めている構成が良かった。お母さんのキックで笑ってしまった。
富裕層の家で働くことになっただけに満足している描写
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.3

黒髪に安っぽいセーラー服、無駄に薄着な女性たち、信仰、お金、性欲、銃、ミキサー、解体…
ピラメキーノ世代なので、日南響子ちゃんを観られたことが嬉しかった。
村田はえげつないけど、あの言葉巧みな感じ、営
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.6

走るの速すぎ!!
現実じゃあり得ない、破茶滅茶すぎる約20年だったけど、大統領の変遷や起こった出来事を見ていると、アメリカの歴史が少しだけ分かる。
船の名前、ババにするのかと思ったらジェニーかい。

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.7

子どもの頃、ちゃんとした遊びをしてこなかった人の反動は大きい。体に彫られた刺青が全てを物語っていた。序盤は反骨的な印象だったけれど、だんだんと刺青が彼の歴史を表していくように変化していった。古典よりも>>続きを読む