五十嵐忠雄さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

五十嵐忠雄

五十嵐忠雄

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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

サリンジャーの作品が割と好きなので観た。
どうでもいいが、チャップリンとウーナ、一気に嫌いになりましたわ。

思った以上に映画としての完成度が高い上に、サリンジャーの生き方や考え方、ライ麦畑でつかまえ
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スモーク(1995年製作の映画)

4.4

数年前から観たかったやつ
めちゃ良い。良かった

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.2

原作が好きなので観た。
私の足らぬ脳みそでは想像できなかった部分がちゃんと映像化されていた。原作の世界観を崩すこともなく誇張することもない。良い。文学の映像化はこうでなくてはね

グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった。
テリー・フーリーの生き様、パンクがもたらした喜びや幸福、紛争が蔓延する世の中でも希望や夢を持ち続け、奮闘していく様がかっこいい。当時の悲惨な映像を随所に交えつつの編集、イカした
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かった。緑色がかった色合い、色のある光の演出、細やかなカメラワークにより、ノスタルジックで不思議な温かみのある映像だった。時系列と2人の生活の遠いつながりと絡み合いがなめらかな印象。物語>>続きを読む

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.6

主人公であるカロル、軟弱で運の無い男かと思いきや、頭はキレるし行動派である。最後まで運がないわけではなく、見放されている感じもしない。骨があり芯のある男性だと思った。離婚調停中の妻から「愛してない」と>>続きを読む

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.9

退官判事の孤独な老人と心優しいモデルの繋がり。青の愛よりこちらの方が断然好きだった。随所に映し出される赤い小物や背景、スロットのサクランボが伏線というか象徴的であった。犬が唯一の癒し。犬が幸せなら良い>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.6

交通事故により愛する家族と娘を失った女性が主人公。静かに悲しみや苦しみを対処し静かに清算していく様が描かれている。自分にとって無駄なことはせず、話さず、静かに物語は進んでいくが、主人公は行動的であるよ>>続きを読む

冒険者たち(1967年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒険ものというか、ロードムービーよりかはヒューマンドラマに近い。空、海、工業に夢を抱く大人の青春映画。殺し屋では無いアラン・ドロン…。
突然のジャパニーズと銃撃戦。
珍しくアランドロン死なないと思って
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ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アラン・ドロンの父親の表情と殺し屋の集中している時の表情の使い分けというか目線が巧みですわね。無表情なのに目線というか細やかな演技が良い。随所に出てくるカーチェイスすげぇっすね。マニュアル車の運転技術>>続きを読む

この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

4.3

なんだこの隠れた名作は…。刑務所から出所した主人公が食堂で働く物語。主人公であるパーシーの威嚇するような強張った表情から段々と優しさを感じられる表情の変化が良い。深い心の苦しみが感じられるからこそ、食>>続きを読む

かもめ(2018年製作の映画)

3.7

この短さなのに物語に厚みがあり登場人物たちの性格がよく映し出されていた。
嫉妬や恋愛模様や名声をベースに美しい音楽と映像、衣装がそれらを彩っていた印象。若い女性陣2人の白と黒の衣装、老いと若さ、凡人と
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汚れなき祈り(2012年製作の映画)

3.7

ルーマニアの修道院で悪魔払いの儀式によって亡くなったという世界的に注目された事件の映画化。助けたい一心なのは充分に伝わったけども、信仰心や慣習、儀式よりも行政や福祉の力を頼れば良かったのでは…。医者か>>続きを読む

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.6

ローマ郊外に実在する公営住宅で採用されたリフォーム計画の女性建築家から着想を得た作品。イタリアに根付く男女格差や職場で嘘をつきながら業務に励む人々をベースにコメディ仕立てに仕上がっている。笑いを誘う場>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.5

難民問題を軸に、この監督の特徴である淡々と展開する物語と冷静な登場人物たち。渋さと少しのユーモアは現在であり、クスッと笑える場面もあった。2つの物語が混じり合う瞬間からがより惹き込まれていく感覚がする>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

私は野球のことはこれっぽちも分からないが、この映画には夢や希望、奇跡が詰まった温かい物語であった。テレンス・マン役の俳優の深みのある演技が良い。子役も可愛らしくて好き。この映画の最中、何度涙したことか>>続きを読む

幸せは、ここにある(2021年製作の映画)

3.5

年齢の差が離れた友情、家族像、家族や過去との過ちとの向き合い方を描いた作品。主人公がコメディ作家ということもあり、ユーモアや笑いこそが必要だと考える主人公の葛藤を肌で感じた。なんでも無いシーンでも涙し>>続きを読む

あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

2.0

頼むからバイクに乗る時は飲酒とノーヘルだけはやめておくれよ!!!ノーヘル危ないってば!!と無駄にそこだけ気にしてしまった。ところどころ流れてくるサイケな映像ウケる。バイクとマリアンヌ・フェイスフルがお>>続きを読む

ノイズ(1999年製作の映画)

3.2

俳優陣の演技が光っている。SFスリラーとして分類されるらしいが、伏線が混ざり合い展開が面白かった。主人公ジリアンの苦悩がひしひしと伝わる。悲劇じゃこりゃ。
知らぬが仏すぎる。私がジリアンだったらどうし
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恋する遊園地(2020年製作の映画)

3.7

遊園地にある遊具が物語の中心というだけあって、光の演出が綺麗だった。対物性愛というのは相手が"人間”では無いからこそ苦しいと思うが、一緒にいるだけで幸せを感じるのなら、それは誠の愛だと思った次第。母親>>続きを読む

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

4.2

おもろいw
歌謡曲とハンガリーから見た和洋折衷物語というか。
ところどころ出てくるカタコトの日本語も良い。エンディングの曲も好きです。
ゾルタンがマジでカッケェ。おもろかったです。監督が来日時に知った
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.7

おもろかった。
過度な演出や煌びやかな背景や台詞も素晴らしい俳優陣たちの手腕によって豪華な映像作品となっている。役者たちのコミカルな演技がきもちええ。皮肉なブラックユーモラスに包まれている。あらすじで
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人生模様(1952年製作の映画)

3.8

浅学故にOヘンリーは未読であるが、この作品群を観て一層読みたいと思った。教訓的であるが温かみとユーモラスを感じる。ヘンリー自身の経験が短編小説に表れているように、この映像作品も恐らく原作に忠実なのだろ>>続きを読む

バンカー・パレス・ホテル(1989年製作の映画)

3.3

権力を持つ人間たちが、大統領の命令の元に地下の避難壕に招集する。荒廃した世界とディストピアがたまらん。

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

自殺をテーマにした作品であるが、シンプルに淡々と物語が進んでいく。道中で出会う人間たちが皆やさしく良い人。砂埃が舞うイランが舞台であるが、繊細な自然の美しさを誇張することもなく、丁寧に作られている印象>>続きを読む

舞台恐怖症(1950年製作の映画)

3.5

うわぁイブちゃん巻き込まれただけやん、かわいそうに

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

3.9

前作は政治意識が強く示唆されたが、今回は宗教色が強い。が、アキ・カウリスマキ監督節と音楽、奇妙な登場人物たち、じわじわとくるシュールさは健在であった。前作同様おもろい

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.9

このバンド器用貧乏すぎる。
ずっとじわじわとくるシュールな面白さがあった。おもろかった

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

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幼稚園生だか小学生の頃だかに観た。
母親が近所の今は無き文房具屋兼書店兼DVDレンタル屋で借りてきたと思われる。
あの時の母親はまだ母親としての優しさや慈愛に満ちていたような記憶がある。
僅かながら私
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.6

清潔とは無縁の映像とコミカルな音楽が織りなすミスマッチのセンスよ。
セリフも演技も良かったです。
犬がかわいい。犬にはなんの危害も無いので良かったです

ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

あらすじで多少のネタバレ感あった。

いやーロシア戦線は無謀だよね。
当時のイタリアは他の諸国に比較すると重工業に遅れを取っていたし、まぁ負けるのはわかる。ロシアにはスターリン、ドイツにはヒトラー、イ
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