おいもさんの映画レビュー・感想・評価

おいも

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

穏やかに一日が始まり、規則正しいルーティンから少しの安心と少しの物足りなさを感じながらも物語は進む。

徐々に仕事や同僚、家族、自然、音楽と微妙な変化に感情の機微を表す平山に同調し、変化への興奮と不安
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.9

ディープな大人向けのフォレストガンプ

とてもブラックコメディには捉えられない。
なかなか想像力が必要だが、バビーは奇妙で美しい孤独と混乱と純粋さを特に聴覚的に視聴者に同調させる。
更には、進化するた
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.9

ウェスブランドで面白いと言われている映画

もしウェスが意図するこの映画のテーマが「no point」であるとするなら、僕がこの映画を無意味だと感じれたのは彼の意図通りであった。

支離滅裂に交錯し、
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.1

初監督作品でこのレベル
設定もクオリティも決して洗練されたものでは無いが、内容はとてもコンパクトに纏まっていた。

序盤に衝撃の事実が明かされてしまうのだが、それ以降たった2人の偽物同士が徐々に打ち解
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.7

ガイ・リッチーが初監督作品で、作家性が特徴的なヒッチコックやタランティーノのような監督との差別化をした、自身の作品のブランド化ができていてすごい。

最近ローゼズが好きで、もう最後はノリノリだったね
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.8

制裁に至るまでの弱い動機が、理屈以上にクロエとデンゼル・ワシントンの演技でカバーされていて良かった。

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.9

良くも悪くも非常識で社会派の作品。

タランティーノが書いたものだっただけに残念。
ストーリーとして、家庭環境に恵まれないボーイとガールが恋に落ち、大量殺人事件が起こるが、メディアの利己的な報道によっ
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.0

南極という孤立した厳しい条件下で、個々がそれぞれの役割を担い、徐々に一つの共同体として形になっていく。

8人のおじさんたちがそれぞれ悩みを抱え、様々なトラブルが起きながらも、波乱万丈、全員で対処して
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.3

コンスタンティンはなにをして戦うのか、天国に行く点数稼ぎのため?
運命の槍を拾ったのが遠い砂漠の貧しい異国人である理由は何?
荒れ果てた地獄の描写はあれど天国についてノータッチだったのは?
宗教に詳し
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

-

昔黒人のティーチャーに見せてもらった
その時マット・デイモンが好きになった

ヒート(1995年製作の映画)

3.6

演技はもちろん上手だったんだけど、主役格の色付けが中途半端で哀物語に見応えを感じられなかった。
ただアクションはこれでもかという程仕上がっていて震えた

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

2.8

なんかこう…侘しいというかグルーミーというか、ヨーロッパ映画は朗らかな気分にならない
もっと強調部分をわかりすく構成して欲しい

歳を重ねても謙虚に来る者拒まずで、経験に過信せず知を更新し続けること
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

同じ色のカットが全くなく、この映画に掛ける情熱が湧き出てて面白かった

自己を殺して役に入り込み、痛々しく、飄々ととしながらも、壮大な演技をするディカプリオは圧巻だった。
その他の俳優もフィクションさ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.3

衝撃を受けるべき史実だったのだろうけど、まあテロが起きたらこうなるよなっていう想像の範囲内だったので少し退屈だった。
もう少し多発テロが錯綜したり、ホテルマンのお客さん救出劇が紆余曲折するのかと…
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.3

低予算とは思えない程のカースタントや象徴的な乗り物や服装、また予算が少ないのを誤魔化す為にa few years from nowと名の無いディストピアを舞台にすると言う設定は超面白い発想だなと

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

非常にわざとらしくなく映画に入り込みやすい作品だった。
死や痛み、虐め、劣等感等の悲しみで卑しく共感を誘わず、家族に依存した絆を破ることの難しさや必要性についてを強く真っ直ぐに描いた。

Coda、
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

2.0

個人的には正直ただ面白くなかった。
言い方は悪いかもしれないが、不遇を訳に暴れるチンピラに巻き込まれた可哀想な愛よ!みたいな?笑

オリジナルを鑑賞していないとか、スピルバーグ監督作だからとか関係なく
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.6

脚本と演出の不気味さを最大限に活かしたデニーロ様の演技。
鑑賞したのが1年くらい前だったからレビューは出来ないけど、とにかくインスピレーションが詰まった映画だったな〜

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

まさに魅力的!という言葉に尽きる映画

芸術と娼婦が乱れるソーホーを視覚的に、陰と陽のダブルヒロインで、現在と60年代を、鏡の世界と現実を、女性の躍進と性的な搾取を、人間の持つ裏表の顔と、見事な光と影
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.7

ん?1でも3の続編ですらもなくない?
123関係なく独立した映画に見えた

予備知識がないと何言ってるか分からないけど、愛とジェンダー風刺を基調としたメタたっぷり映画では?
そんな筆者のメッセージを啓
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.0

自作自演で国も人もぶっ壊しておいて、何にも縛られない自分の道を?友情、絆、愛?
別にバッキーを収監してたって監視下に置かれたって動けるでしょ。そこから調査含め始めればいいやん
やっぱヒーロー映画はそん
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.4

なんか登場人物の名前といいストーリーといいセットといい…普通!
告発ではアルカトラズで脱獄を成功させたものは居ないと自信満々に言い張ってたけど…常套文句だったのかな?笑

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.3

僕が宗教的信念に理解がなく、無神教であるためか、あまりこの映画が何を伝えたいのかが分からず、イギリス系アメリカ人のマーティン・スコセッシ監督による自身のカトリックについての宗教観を捻出した自己満作品に>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

客観的にはだんだん狂ってるんだけど、主観的には徐々に自我を取り戻している。ジョーカーは狂ってなどいない
彼の増していく気色悪さを見て可哀想と思うという捉え方はこの映画の彼を理解しきれてない
善悪の判断
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.3

予想外にめちゃ面白かったし見応えがあった

どのMARVEL作品よりも、キャラクターのアイデンティティがそれぞれ確立しているし、世界観も無駄にコテコテ感がなくロマンがあって面白かった。
ラスボスを倒す
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.1

日本人には銃もギャングもスラムもヤクも身近で無いから、実話ならではの緊張感が感じられず他諸国よりも評価がしずらいかもしれない。

スパイアクション映画のような命の重さなど屁でもない位の殺戮シーンなど現
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.2

この映画が含んでいたものは果てしないのだろうけど、僕は不思議な人生の疑似体験をさせてくれた映画として評価してる
逆走する自分の人生が通常運転である人々とどうすれ違うのか、外見と中身が異なることによって
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