普段はほとんど認識されない保護司の役割と人間の弱さを真正面から真摯に描きだそうとしている良質な作品です。しかし、登場人物の描き方には深さが感じられず感動が迫って来なかった。有村架純の表情も一面的で、同>>続きを読む
主人公の女子高生ルビーを除く父母兄は、聾唖者という４人家族がそれぞれの立場での葛藤を持ちながら支え合いながら健気に生きている。ルビーは家族の唯一の健聴者で父兄と一緒に深夜からの漁には欠かせない存在。画>>続きを読む
想像を越えた大人の作品として仕上げた劇団ひとりの脚本、監督の力量には脱帽です。出てくる俳優たちもしっかりそれぞれの人物を演じきっていました。特に、ビートたけしを演じた柳楽優弥の完璧なまでの熱演は主演男>>続きを読む
前評判以上の作品でした。
登場人物の誰であれ悪人はいない。3.11によって、あるいはそもそもそれ以前から不条理な境遇に直面し、人生の歯車が狂いはじめていく人たちがいる。そうした不条理な苦しみを抱え、>>続きを読む
気候正義のためのスピーチを各国各地に同行取材しながらも、あくまで等身大のグレタ・トゥーンベリを描いている。安易なリスペクトや同情や共感に陥ることなく、思春期の同時代に生きる人間グレタの実像を丁寧に映し>>続きを読む
大震災、コロナで立ち行き困難となった福島県南相馬の傾きかけた映画館。一人の女性がやる気を失った館主を強烈な個性で揺さぶり、支え、建て直す物語である。その女性を演じる高畑充希が上手い。下手をすると安っぽ>>続きを読む
グローバル化の進む現代ブータンを舞台に、しぶしぶ僻地へ赴任した青年教師の自分探しの物語。冒頭、「今どきの若い者は」と呆れて息子をおこす母親と教師をやめて歌手を目指しオーストラリアへ行こうとしている息子>>続きを読む
