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コーダ あいのうたのtakaのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1
主人公の女子高生ルビーを除く父母兄は、聾唖者という4人家族がそれぞれの立場での葛藤を持ちながら支え合いながら健気に生きている。ルビーは家族の唯一の健聴者で父兄と一緒に深夜からの漁には欠かせない存在。画面は好きな歌を歌いながら漁を手伝い、卸売とも丁々発止する姿をいきいきと映し出し、ルビーと家族の日常が展開される。しかし、そのヤングケアラーのルビーに転機が訪れる。歌唱力を音楽教師に見出され音楽大学の進学を薦められる。ここからは、自分の夢と向き合う青春物語である。映画は、家族とルビー、そして友だち、恋人、音楽教師、港の仲間をルビーの「歌亅("青春の光と影"が一層盛り上げている!)を織り交ぜてラストシーンへ結んでいく。日本ならもっと感傷的になるところを淡々としかし真摯に描き出した。感動の作品です!
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