キクラゲさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

キクラゲ

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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

絵画を用いるが故の表現方法がいくつも見れて良いです。

話の話(1979年製作の映画)

4.6

詩をモチーフにした自伝的内容、ということで自分には大半のことは出来ていないと思いますが、生と死、孤独、希望などのイメージのつるべ打ちにやられました。電車のシーンは特にすごいです。

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

4.2

時々入るモノローグやピエタ?の絵画をいちいちオーバラップさせるところなどやや説明過多で乗れないところはあったものの、淡々としたラストにかなり心を掴まれました。

『恐怖のメロディ』といいこれといいステ
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ほんとにあった!呪いのビデオ(2003年製作の映画)

3.3

なかなかリアリティがあるんじゃないでしょうかね。そもそも幽霊やら心霊写真やらにそんなに興味がない(見たこともない)ので正直それほど好きではないですが、今後もシリーズ見続けて見ようかなと思います。劇場版>>続きを読む

雨のニューオリンズ(1965年製作の映画)

3.9

ドラマツルギーが間違ってる気がするけど(リアルっちゃあリアルなのかな?)嫌いにはなれないです。ブロンソンのブロンソン感。

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.1

ファルハディですなぁ。

映画の出来どうこうではなく短期間でファルハディ一気に詰め込んだのでちょっと飽きが…。もちろんよく出来た映画だと思いますし、終わり方は相変わらずの切れ味です。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

正直話は陳腐だし、ブラックコメディとしてもアート映画としてもサイコスリラーとしても中途半端な出来かなとは思います。中盤で地獄に向かってるんだなあと分かりますし、家だって最終的にはアレで建てんだろと思い>>続きを読む

奇跡の丘(1964年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリー調の淡々とした描写や、素人故の力の入っていない演技に好感が持てます。『裁かるゝジャンヌ』を連想。

しかしなんでこんな男が愛されるのかねぇ…。よく分かんないっす。

ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

4.6

群衆がワラワラと広場に寄ってくる描写だけでも個人的には大満足。しっかり怖くてとても良いです。今まで見た(ほとんど見てない)ドン・シーゲル監督作では1番好きです。

にしても主人公以外の人間の描写が回想
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.8

『明日は来らず』の変奏曲というかほとんどリメイクに近いです(サンドイッチのくだりまで出てくる!)。ですが特有の味付けがかなり上手く効いています。細かい描写が不気味にリアルです。父親が死ぬまでの体の不調>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

『セールスマンの死』は1951年の映画版を鑑賞。観終わってみれば確かにセールスマンの死でした。ただその死はあまりにも重く、51年版にある種の感動を抱いていた自分に重く突き刺さりました。

『ある過去の
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

4.6

オリジナルよりコミカル感を強めにしてリーアム・ニーソンとローラ・ダーンをプラスしたリメイク。

コメディに振り切った分オリジナル版のなんじゃこりゃ感が減った点で賛否が割れるかも知れませんが、個人的には
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.6

こんなもんかなーと思って観たらそんなもんだったみたいな感じ。過去作と比べて格段に劣っても勝ってもいない程良いっちゃ程良い映画でした。好きっちゃ好きだしそうでもないっちゃそうでもないです。

クリス・ヘ
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アラジン(2019年製作の映画)

4.5

追加された曲も既存曲のアレンジもとても良かったです。映像も楽しく、特に序盤のプロジェクトAっぽいところ(アニメ版もこんなジャッキーっぽかったっけ?)はすごい好きでした。大満足。ただキャラクターをシリア>>続きを読む

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

2.7

過去作は全部観てるけど『ローガン』以外割とうろ覚え、という状態で鑑賞。

超能力とチームワークを用いた救出シーン&バトルシーンは割と愉快でした。あと中盤のマイケル・ファスビンダーの怒り顔も良かったです
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影なき殺人(1947年製作の映画)

4.6

少々わざとらしさを感じすぎてしまう所はありましたが、かなり優れた実録映画でした。苦い後味も見事。実際に事件に関わった人たちがよくこの映画への出演を承諾したなあと思います。

記者を演じたサム・レヴィン
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

家族構成などの設定の見せ方や秘密の暴き方、ラストの長回しなどテクニカルな面では前作『別離』より優れた映画だと思います。

ただ、カップル二人の不快な描写がちょっと多すぎて身勝手な大人に蹂躙される子供の
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと期待し過ぎていたためか完全に乗り切れてはいないですが、全2作よりははるかに楽しい映画でした。ジョシュ・ブローリンいいですねぇ。

ただ、アポロ11号が飛んだ後は蛇足に感じてしまいました。個人的
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明日は来らず(1937年製作の映画)

4.9

世代の断絶をどストレートに描いた名作。
どの人たちの気持ちも分かるぶん辛いです。

ラストのデートシーンはあんなもん泣きますとも。

ダンシング・レディ(1933年製作の映画)

4.1

ショーの場面がカット割りや合成?を上手く用いた映像ならではの楽しさに満ちていてとても楽しいです。フレッド・アステアの踊りは初めて見たのですが、流石の動きです。カッコいい。

ジョーン・クロフォードが若
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.6

新作のため見直し
正直それほど好きな映画ではないですが、ラストのワンシーンはハッとさせられていいです。ウネウネと体ができていくシーンと共に幼少時代のちょっとしたトラウマ。

あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.7

現実と幻想と回想がごちゃ混ぜに放り出される映画。疾走感よりは痛々しさの方を強く感じます。当時の観客はどのように受け取っていたのでしょう。

ラストはもちろん好きです。

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

4.5

良くも悪くも今の価値観がどうしても入ってしまうので鑑賞は少し疲れましたが、かなり好きな作品です。

ラストに一瞬見せる表情。

新婚道中記(1936年製作の映画)

4.6

『我輩はカモである』の面白さはマルクス兄弟の力だけではなかったのですなあ。激しく畳み掛ける電話のシーンが一番好きです。

後半の奇妙な歪みっぷりはヘイズコード故なのですかね。あとこの邦題はなんなのだ。

13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)

3.4

なんだか妙にローテンションなのがいい感じです。基本的にスラッシャー映画は苦手なのでそこまでは楽しめませんでしたが、ひたすらエアロビを見てたりへんちくりんなダンスを踊るシーンなどはとっても素敵。あと重要>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.8

今回も今更ながら鑑賞作品。

『彼女が消えた浜辺』もハードな傑作でしたが、この作品はそれに輪をかけてすごい作品でした。誰が悪いわけでもなく、かと言って社会のシステムや宗教を短絡的に責めるわけでもない、
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

人間ドラマがつまんないしすごい長いとか、後半の味方怪獣の登場パターンが全部一緒とか、不満も少なくないですが、怪獣のシーンがほぼ全部かっこ良かったので、個人的には結構満足です。キングギドラカックイイ。敵>>続きを読む

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『スノー・ロイヤル』公開ということで元ネタのこちらを予習。

なかなか癖のあるへんちくりんな映画で楽しめました。人が死んでから入るテロップをはじめとするコメディ要素がかなり愉快。なかでもチャイナマンの
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.8

良くも悪くもほとんど欠点が見当たらない完璧に近い映画なのではないかと思います。OPから心を掴まれっぱなしで、ところどころで目が潤んでしまいました。

映画館で観れてよかったと思うと同時に、『ゼロ・グラ
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.2

ニコラス・ケイジが平均年齢高めのマンソンファミリーもどき(最初はミュージシャンを目指していたという設定がグッド)に復讐する話。

全体的な空気感はアストロン6やネクロストームに近く、めちゃくちゃ好みな
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.7

劇場に観に行こうとした日の前日に終わってた映画その3。

現代ノワールとしてリンチ作品と比肩しうる作品(似ているという訳ではなく)ではないでしょうか。

数々の小ネタ(気づいていないのも数多くあります
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