Naさんの映画レビュー・感想・評価

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.9

すごく夢物語というか、とにかく美しい気持ち、言葉、物語でまとめている印象。でもそれが良い。この映画はそういう想いの美しさを伝えたい映画だと感じる。

人を愛するということがどれだけ苦しく、人生を大きく
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

3時間半の長丁場。終始誰も幸せにならない、やけに平坦な時間が流れ続ける。
観ているその光景がずっと、正しいのか真実なのか、フェイクなのか偶然なのか、境目のわからない平坦さ。
観たひとが口を揃えて言う、
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.9

Netflixからいつもオススメ映画と推されてきて、ずっと気になっていたところでようやく鑑賞。

開始5分くらいでまず、異様に緻密できれいなライティングが気になって調べたら、なるほどエマニュエル•ルベ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグ監督がなぜ映画を撮ることに興味を持ったのか、そのルーツを描いたとてもシンプルな話。
内容は幼少期から映画の仕事をするまでの話で、家族や青春時代の出来事が中心となっており、ヒットを生み出した
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

冒頭から真っ直ぐ不可解に立つ靴や、誰のものか分からない視点、気持ちの良くない静寂。途中途中で、一体何を観せられているのか不思議になりつつも、なんだかんだ見入って楽しんで最後まで観てしまう。
オカルト的
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.1

分かりやすいストーリー、共感しやすい感情、気持ちのいいアクションが揃った王道の楽しいアニメーション。
各キャラクターがそれぞれの特徴をもとに魅力的に描かれていて、ノリもよく、退屈しない。観て損はしない
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

サイレント映画時代から始まり、映画の歴史の移り変わりをにぎやかに描いた映画。
終始、画面内の情報量が多く、時間も3時間あるため、なかなかエネルギーを使う映画だった。

一見はちゃめちゃな展開が多くて、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.8

ここ最近観ていたアニメは何だったのかと思ってしまうくらいに、素晴らしいアニメーションだった。時間のかかる表現と変化をじっくりと最初から最後までみせる丁寧さ、重心が常に傾いてる複雑さ、キャラクターの周り>>続きを読む

フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

3.6

クリスマスは、こういうベタベタなストーリーやキャラクター設定でも許せてしまう不思議さがあって面白い。
この映画で描かれているSNSに力を注ぐインフルエンサーは、あながち間違いじゃないニュアンスも一定数
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天気の子(2019年製作の映画)

3.2

新海監督のフェチズム極まった数々の描写、天気をテーマに毎度のことながら雨のきらきらとした美しさは、今回も健在。
美しい作品です。

お話はやや厨二くささを感じつつも王道をいく展開。ストーリーやテーマの
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

機内にて日本語吹き替えで鑑賞。

ストーリーや中身の展開は、やはり登場人物すら真新しい前作のほうがわくわくしたように感じた。
ただ、だから残念かと言われればそういった印象は全くなく、今作もものすごく丁
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.5

王道サスペンスなストーリー。
手強い犯人、

結末がどうなるのか、悪者には終わりがあるはずだからと期待して観たが、とびきり感動する展開もなく、ある意味実際にありそうな結末という感じだった。
真相に迫る
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

美しさと世界観が面白く、まさに異世界な空間を覗いている感覚になる。

ただ、ホラーでもあるから仕方ないが、終始何かに怯えてる&ノイジーでコントラストの強い表現が続くため、個人的には少々疲れる映画だった
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.7

登場人物みんなが互いを尊重し、話しに耳を傾け、考えを押し付けないようにする優しいひとたちだった。
ただ、それは自分を守るためでもあり、だからこそみんなまわり道になる。
でもそういう人生がほとんどだと思
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

数年前、知人がこの映画撮影のエキストラで参加をしていたので鑑賞。
恐らくほとんどが海外で撮られており、エキストラの日本人も海外から参加したひとたちなのでは、と思う。

村人のなかで真田広之ひとりだけが
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

相変わらず難しいことなし&水を差す突っ込みは禁止な勢いのある映画で、気負わず観れる作品だった。
アメコミやディズニー映画などで、赤は脅威(敵)の色と捉えられているが、そういったゴリゴリな分かりやすさも
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

ずっと観ていなくて想像だけが先行していたが、いざ観てみると予想とは大きく違った内容で、さすがはデビットフィンチャーだなと思った。

これを頭に思い描いて、どうやって一本の映画にしたのか。そしてよくも、
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

キャプションで面白そうだと思い、今更ながら鑑賞。
すごくコンパクトで観やすい。人間関係も映画の構成もシンプルで、変なギミックは一切ない大海原のような物語だった。

終始胸が締まる思いが続くが、劇中の彼
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

この映画の上手な楽しみ方を瞬時に理解して観れるひとは、もの凄く没入感に浸れるのではないかと思う。

色々な要素の全容がずっと煙った状態で、劇中は終始、砂の抵抗とアンビエントサウンドが腹の奥底に響き続け
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

心にただただズシンとくる映画。
過去を許せる立場のひとと、許せない立場の人が入り混じった現在という混沌。

許せない一件が男女うんぬんというよりも、酷いいじめと紙一重な感じがして、そこが主人公の前半の
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ラブ&ジェラート(2022年製作の映画)

3.3

主人公が割りと漫画とかに出てきそうなベタなキャラクターで、そういった意味でも展開ともにラブストーリーとしては大道を行く映画だった。

ただそこまでコテコテなラブストーリーでもなく、さらっと息抜き程度に
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マン・フロム・トロント(2022年製作の映画)

3.5

過去映画でいう、ラッシュアワーやメンインブラック辺りのノリで、何も考えず楽しく観られるストーリーだった。
最初、絶対にコンビとして行動出来ないだろうと思えるところから、徐々にどうやって変化していくのか
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.0

個人的にヒューマンドラマに弱いので、ものすごくグッときた一本だった。
レイアウトも役者の演技も秀逸。
全体的に演技が難しいだろうなと感じる役柄を、オーバーに表現することもなく、ファンタジーにしない匙加
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

キャストや雰囲気がガラッと変わり、ずっと観るかどうか迷いつつも、キングスマンのファンとしてどうしても避けられないということで鑑賞。

思ったより退屈せず、キングスマンという作品をつくる上でのこだわりは
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

やっと鑑賞出来て満足。
ゲームの中の愉快な世界と、驚くほどに純粋無垢なAIと、それを創り上げる人間のくすんだ部分のコントラストが、この映画の面白いところだと思う。

CGもゲームベースというのもあり、
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

かなり内容盛りだくさんで、少し気持ちが置いてけぼりのまま、突然歌が始まることがしばしばあった。そういう意味では、個人的には映像を楽しむことに集中した映画だった。展開も先が読める、比較的分かりやすいスト>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

今までディズニーは、光や色、空気感を出来る限りリアルな美しさで表現していたのに対し、この映画は今どきのフィルターを一枚挟んだような、ポップなグレーディングがされていて珍しいなと感じた。

とにかくレッ
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.9

イギリスNetflixでの鑑賞のため、英語のみ。

細かい部分は聞き取れていないが、王道的な分かりやすさと、コミカルな演技と表現で十分楽しめた。

ヒーローものはあまり観ないのであまり乗り気じゃなかっ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.3

キャストに引っ張られて鑑賞。

メイン御三方のキャラの濃さ健在で面白い反面、一辺倒のアクションと展開の見せ場が多くて少し気になった。
めちゃくちゃな感情移入は求めないが、映画にハマる、捉われる瞬間とい
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

色々ブラックにアメリカをイジってるな〜、楽しくやってるな〜という印象。
思った以上に、結末が最後までどうなるか分からなかったので楽しめた。

長尺だが、(もちろん良い意味で)そもそも真剣に見入るような
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.0

最早人間離れした強靭さと、テンポのいいコメディ多めのアクションで、笑いながら楽しく観られる映画。

途中、狭いキッチンで闘うシーンがあり、その中をカメラが縦横無尽に動いて回り込むものだから、どうやって
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

公開当時の観た人の感想含め、恐らく理解が追いつかないだろうとあまり気が進まないなか観賞したが、分からない、だけでは済まない世界観と不思議さ、格好良さがあって楽しめた。

やっぱり一度では理解が出来ない
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

ドラゴンの目が大きいからか顔の印象が強く、個人的にデザインはあまり好きではないが(笑)、とても面白いファンタジーアニメーションでした。

ファンタジーともあって要素も多く、CGの描写も盛り沢山で、ひと
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

舞台がイタリアの小さな村とその周辺の海、という限定された狭さのストーリーからか、すごくCGが丁寧に作られた印象だった。イタリアの黄色い太陽の光と、海やシーモンスターの青の対比が気持ちいい映画。

スト
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

登場人物の個性や強さが全体的にバランス良く、ストーリー含めとても気持ちよくまとまっている印象だった。

講演会の面目でアメリカ南部各国をいろいろ移動したりもするが、常に行動や心情はメインの2人に焦点が
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

最近の映画に多い望遠レンズで役者をとらえるカットが少なく、久しぶりに画面全体を見回しながら、情景に包まれて見た映画だった。

自分自身あまり戦争ものは観ない人間だが、映像を追いかけるだけでもお腹いっぱ
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