あゆカマキリさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.2

子供の時怖かった記憶だけど今見るとめちゃくちゃ面白い
アニメーションは動きこそ少ないが、アンバランスなキャラクターデザインとコメディなタッチが完全にマッチしてて最高

最終決戦前のルパンと次元の会話に
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ヴァンパイア(2011年製作の映画)

3.4

海外での撮影、言語、人物でもここまで岩井俊二の空気感が出るのかと驚き
繊細な言い回しと孤独感、そして岩井俊二ならではの映像の美しさ

追い詰められて削られていって最後に残った欲求みたいなものが見え隠れ
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モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

3.7

なんてったってモスラのデザインが良い
孵化する時ちゃんと幼体なのも、そしてそのデザインがグロテスクなのも、特撮って感じでうれしい

モスラ成体との戦いはかわいげがあるし、幼体との戦いは個性出てて怪獣感
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.7

立場と考えと集団心理と時代背景とを完全に描ききってる

森達也監督の作品は今までのドキュメンタリーでも際ど い細部まで描写しきることで圧倒的な迫力を有していたが、フィクションでも健在

特にストーリー
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.5

普通に面白いんだけど、初めのメラニー宅の会話シーンが良すぎて後半にかけてその期待値を超えてこなかったって印象
逆に言えば序盤が好みすぎたわけだけど

音楽が良い、あと車の中のシーンも
やっぱりタランテ
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

小説のような映画、本当に素晴らしい
抑揚のないストーリーの中に奥行きを感じる濱口監督の作風が大好き、邦画ならではの良さも満載
僕が好きなヒューマンドラマって本当にこういう作品だと再確認した

本当に良
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.7

沖縄との景色の対比、暴力描写、コメディ要素そして物悲しさ、どれもが絶妙な緩急を持って織りなされてる、これが断片的で淡々と進むストーリーの描き方と信じられないぐらいあってる

有名なキタノブルーもわかる
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猫、かえる Cat’s Home(2019年製作の映画)

3.7

モトーラ世理奈目当てで見たけど結構良かった
三鷹の町並み、景色で物語が想像できる奥行きが出て良かった、邦画ならではだね
短編でましてや短い時間の話なんだからセリフや関係性もこんくらいがいいのよ

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

一見大それたことに思えるが結局は利己的な行動理念の登場人物たち、この一種の諦めが根底にあるのが個人的には水木しげる真骨頂だと思う

この映画もそんな虚無感がうっすら感じられ、でもアニメの盛り上がりでう
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(1963年製作の映画)

3.8

ただでさえ鳥嫌いなのですごい気持ち悪かった
どうやって撮ってんのか不思議なくらいの鳥の量にはホラーの怖さってよりは本能的な恐怖を感じる、現実であんなもん見たら卒倒するだろ
明らかに合成とか偽物(置物、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.3

特撮ゴジラじゃなくてハリウッド版ゴジラを日本でやったのね、みんなにわかりやすくしたんだねーって感じ
ゴジラである必要って、?とか思ってしまうけど単純に怪獣映画としてみればクオリティーは高いと思う、完全
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.7

会話も展開もかなり演出的だったしありがちな感じであんま好みじゃなかった
過去の記憶に依存した地主妻まわりのシーンはどれも割と良かった

レベッカ・ファーガソンはやっぱり幸薄い役合う

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

4.8

ゴジラシリーズでもかなり異色でシュールな作品だけど、個人的には圧倒的な大傑作
本当に本当に良い

特撮の独特な色合いをより強烈にしたような色彩感覚、不気味な映像とキャラクターたち、曲やナレーションなど
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怪獣大戦争(1965年製作の映画)

3.5

かなり怪獣たちがひどい扱いされてて笑える、ゴジラのシェーも見れる
結構なおバカ映画

ドラマパートがちょっと長めだけど、ところどころ特撮の良さ満載のカットが見れて良い
怖いゴジラと真反対の魅力はあるけ
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ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.4

ゴジラとジュニアはかなり良い描かれ方してる、死に方もド派手でかっこいい
カタルシス
敵のデストロイアどの形態も好きになれないデザイン、まぁ敵だからいいけど

特撮でドラマパート深刻にしすぎるとどうも安
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.2

ノーラン監督の1作目
この頃から完全にノーランぽい時間軸の使い方は完成されてる
後半のノーラン作品と比べるとだいぶアート寄りのタッチでメメントに近い作風、そしてその感じが物語のテーマとピッタリ合ってて
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1

レクター出番多いわけじゃないのにあんなに印象に残るのすごい、わかりにくいセリフと醸し出す雰囲気に引き込まれる
だからこそもっと観たくなって物足りなく思っちゃった

ジョディ・フォスターもレクター博士に
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undo(1994年製作の映画)

4.4

どこを切り取ってもうっとりしてしまう映像美、現実離れした線の構図と色合いの良さに釘付けになる

緊縛がテーマだから当たりだけど時と場面ごとに縛り方が違って、そこに感情と関係がみてとれてとても良かった
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ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

4.2

まんまイエローサブマリンの世界観
ストーリーはショボいけど、どストライクなサイケ調のデザインと展開、テンポある小ボケ、ちょくちょく入る曲のおかげで全く飽きない
頭の丘に漂流してルーシー・イン・ザ・スカ
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.2

何回見ても映像がとにかく良すぎる
反射的にワクワクできるアニメ描写が盛り込まれまくってる

「カッコイイとは、こういうことさ。」というキャッチコピーでありながら、ポルコが普通にカッコ悪いのが良い、それ
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.5

妖怪大作戦という響きからしてゆるい、そのゆるさがちょうどいい
現実とファンタジー、面白さとシリアスさ、このバランスもちょうどいい

なぜおきんたまがそんなに

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃ良い
映画の爽快感に全振りって感じ
曲も展開も良い意味で想像通りでそれが気持ち良い
ラリっちゃうシーンもっともっと欲しかった

サイモン&ガーファンクルのMrs.Robinsonをラストに
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

長い長いって聞いてたけど全然長く感じないくらい良かった
なんつってもディカプリオのキャラが良い
相手ごとにも場面ごとにもかなり態度や意見が変わるが、そのコロコロ変わる主張の背景に結構フォーカスが置かれ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.6

セリフが必要最低限なのがとにかく良い
セリフの終わり際とか画面が切り替わる前とか些細な部分の演技力が光る、この重厚感が、語りで進んでく構成と洗練された映像の雰囲気にめちゃめちゃ合っててとてもよかた
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