モネさんの映画レビュー・感想・評価

モネ

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

本当に良かった。登場人物達の大切なものを何か失くしながらも、生きていこうという意志を表現した演技も良い。全く違う境遇の二人が後悔や虚しさを通して、信頼や絆で繋がっていく描写もとても沁みる。

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

家に車椅子のエレベーターが設置されていたり、自我製の野菜で食事を作ってくれたりしていて、至れり尽くせりな状態になっていて逆に嬉しいと思う人もいそうな気がしました。さらに母親の野菜をフルに使った料理が毎>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

自然の美しさを感じたり、流れている音もしみじみと伝わってくる。ノマドという生き方は確かに不安や虚しさはあるけど、その生き方でしか感じことのできない、体験があるなと思いました。
前にキャンピングカーでア
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

絵本に出てくるようなデザインの家が立ち並ぶ住宅地ヨンダー。そのデザインも相まってか気味悪さが増してて良かった。あとから考察できるような要素が散りばめられて面白い作品だなと感じました。
ビハリウムという
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.0

おぞましい作品だと感じました。奇形の赤ん坊の不気味さは物凄く、子どもの頃に観たらトラウマになっていただろうなと思います。さらに赤ん坊の声や工場の音は不安を煽り、不気味さに拍車をかけていました。外に出る>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

4.6

この作品を観て思うのは、考え方の違いで世界が違って見えてしまうのは必然であるところだと思う。他人が幸せに見えても、こちらからどんな悩みや葛藤を抱えているかは見えない。だからこそ他人と自分の幸せを比較す>>続きを読む

ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

3.7

ふわっと観ていると町の人々はとにかく楽しそうで愉快だなと感じる。でもよく見てみる歌の歌詞だったり、行動の一つ一つが少しおかしいことに気づくと唖然とする。だんだんとその異常な風習が目立ち始めると笑えてく>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.7

食事は共通で上から下へ流れるリフトの階級制度のような形で食べることができる。階の移動もランダムで運要素があり施設自体が資本主義の仕組みに似ている。
下に行くほど食べ物が少なくなっていく部分が資本主義で
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.5

スーパーで働き始めた男の日常の作品。静かに進んでいくストーリー。劇的な展開ではない、ひっそりとただそこにある日常を観てる感じは好き。
生活の中に当たり前のようにある幸せは失くなってから感じることもある
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

最初は自分を偽って笑いを求めていた、さらに病気のせいで笑うことが苦しみになっていたと思う。彼にとっては自分の人生が喜劇のような悲劇だということを知り、抑えていた本心を開放し自分を偽らず最後は心から笑う>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.0

タイトルからは想像できないほど良かった。映像の見せ方だったり心理描写が繊細で虚しさが感じられるところが良い。主人公フーシは良い人なのに、見た目や恋人がいないだけで異常者扱いは悲しいと思うけど、これが現>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

親に会うまでに、人生における一生分ぐらいの醜い部分を体験すれば元の性格には戻るのは難しいと思う。どんな酷いことがあっても誰にも頼れず自分ただ一人で進んで来て、いざ頼れる親が現れても、この醜い現実は変わ>>続きを読む

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

3.8

実写とアニメーションを組み合わせたような作品。アニメーションで表現する幻覚が独特で面白い。どれが、本当の現実なのか複雑化になる感じはフィリップ・K・ディックらしくて好き。

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.5

コミカルでありながら狂気的なシーンが面白い。主人公は衝動に駆られ都会という目立つ所で殺人を繰り返していく。作品全体が人間の無関心さがテーマになっているので、周りの人々が無関心故に主人公が様子がおかしい>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

かなり前の作品だけど演出が斬新で新しく感じた。レザーフェイスの動きは怖いというか、なんか可愛い。序盤は割と平凡で終盤かけての展開は勢いがあり良かった。バイオ7の食事のシーンはこの映画からきてる気がした>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

トレーラーを見る限りでは、今まで何度も観たようなホラー作品に思えて期待値は低かった。しかし内容は思っていたものとは、全くの別物でした。後味の悪さ、細部まで作り込まれたシナリオがとても面白かった。もう一>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作のホラーにバトル要素を加えたような感じでした。前作であまり深掘りされなかったシャイニングにテーマを当てていて、続編となると駄作になりがちだけど個人的には別に嫌いじゃない。ホテルが非常に危険な場所だ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

フィクションとノンフィクションが入り混じり、リックとクリフの歩んできた人生と絡み合い生まれた最後のオチがとても面白くて興奮した。そしてハリウッドの昔の街並みに味がありとても良い世界観を作り上げていて、>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

ホラーなのにずっと昼間という異質さと、じわじわと誘い込まれるような展開が不思議な後味を感じさせる。初見だと内容が分からないところがあるので考察を見てみると、より楽しめる。そして、また見たくなる...。

ライフ(2017年製作の映画)

3.6

ちょっとしたアクシデントでどんどんと崩れていく展開は面白い。宇宙船の隔離されていて、閉鎖的な中での危機的状況はとてもスリルがありハラハラする。

トライアングル(2009年製作の映画)

4.0

終わることのない恐怖へと導かれる展開は緻密で面白い。単純に見えて複雑なストーリー構成に驚きました。そして最後の圧倒的な絶望感は物凄いなと思いました。一度見ただけは理解しづらいところもあるので何度か見た>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

原作のアニメを何度か見たことがあり、それをそのままCG化したのかと思っていました。ですので鑑賞前は期待値が低めでした。ですが映像、音楽共に物凄くパワーアップしており本物のライオンなのかと思わせる映像は>>続きを読む

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.5

主人公と一緒に居たいという気持ちがチャッキーの考えを悪い方向にエスカレートさせていく。人形対人間と随分と体格差があるのでチャッキーに勝ち目あるのかなと思っていました。ですがかなりエグい方法で殺していて>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

5.0

悪いことをしているのにその異常な美学を大切するアレックスに見入ってしまう。狂っていて人間の本質を直接表現したような世界観は自分の中に物凄く衝撃を与えた気がしました。

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.6

悪と正義が混沌となる状況の描き方が上手く、とても面白い。悪と正義の境界が曖昧になるとき真の正義が問われると感じました。正義の味方はどこまで自己犠牲を貫けるかが重要なんだろうなと思う。最後のダークナイト>>続きを読む

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

3.5

鑑賞前はババドックの姿がユニークで恐怖をそそる感じでしたので期待していたのですが意外に出番は少なくて残念でした。もう少しババドックを活かして欲しかったと感じました。ですが陰鬱でどんよりした雰囲気に子ど>>続きを読む

アニマ(2018年製作の映画)

3.8

斬新かつ異様で独特な世界観。色の演出がとても美しい。心に宿る親友であり自分であり自分じゃない存在を巡ったストーリー。夢と現実の境界がなくなった神秘的な世界がとても良い。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

自分の中の心の奥底に潜む「不眠症」のよるストレスによって生まれたものはどんどん大きくなり過激化していく。日常生活における不満やストレスを発散できる場があればいいなと思える。最後の最後まで展開が予想でき>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

ゴジラに対しては詳しくないけどモンスター同士の戦いは迫力が物凄く直感的に楽しめた!ゴジラの登場は救世主が来たみたいな演出だったけど歩くだけ災害を起こしてるようなものだから、なんとも言えない気分になる。>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.4

事故のあとの新しい記憶が時間が経つと消えてしまう男の話。途中で何が本当か嘘なのかわからなくなる。数分前自分がとった行動がわからないのは全ての記憶が消えることよりも怖くみえる。

キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

4.0

とても神秘的でどこか不気味さを感じさせる美しい映像はとても惹かれる。気づかない内に無限回路に迷いこんだような組織的な怖さと隔離病棟が相まった絶望感が良い。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

荒っぽい性格の用心棒と真面目な性格のピアニストの掛け合いが絶妙な笑いを生んでいて癖になりました。二人に大きな衝突があると思っていたけど無かった。だけど息があっているからこそ、大きな衝突かなく、より面白>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

自分のやってしまった過ちに対しての主人公の苦悩を静かに描いている。最初は意地の悪い孤独な男だなと思ってたけど、見ていくうちに見方がかなり変わってくる。いつまでも悲しみや罪悪感を乗り越える事が出来ず抱え>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

良かった。好きなことだから頑張ろうとする気持ち。好きなことに夢中にになれる気持ち。自分の好きなことに正直なれるのはとても良いことだなと思った!自分の好きなことに共感してもらい嬉しくなる気持ちが作品から>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

3.8

クライマックスにかけてのゴア表現と赤色の主張は物凄い。そして人物に迫っていくカメラワークは印象的で引き込まれました。不快感と不気味さを感じさせる音と映像は強烈でとても圧倒され、ダンスをしているだけなの>>続きを読む

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