ABAKAHEMPさんの映画レビュー・感想・評価

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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

『その女アレックス』と同様、良質なフランス・ミステリーに共通して見られる、先入観を覆し構図を一変させる見せ場の連続と、日本人には後味の悪さが残るドライなシニカルさを宿した作品。

先入観を裏切り反転さ
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

1.5

「ウチの庭場の鼻先で、デケェ面させて、のさばらしておくことはねぇ。それで掃除しようと思って...」
「馬鹿野郎、オメェのは掃除じゃねぇんだよ。ハタキをかけてな、障子破いてるもんなんだよ」

セリフで印
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

2.5

上映時間短め(109分)で、そこそこ愉しめればいいなら及第点か。
ストーリーの形式はお馴染みのもので、日本で言えば必殺仕事人+水戸黄門で、異邦人がその土地に愛着を覚え土地の人たちと悪に立ち向かうと言う
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

色々とツッコミどころはある。そんな雷で旅客機の全電源が喪失してたらそこら中で墜落してるとか、なんで民間航空のパイロットが現地ゲリラと銃持って交戦してんのよ、とか...。ただそんなことが些末に思えるくら>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

5.0

今年観た作品の中では一番の映画。さっそくWikipedia開いて、発見までの顛末を確認したが、むしろ発見後の一連の騒動の方が複雑で、全部は読み切れていない。
誰の視点に立つかで物語は変わってくるかもし
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.0

「死因は肺出血。氷点下の空気というのは、肺に入ると小さな肺胞と呼ばれる袋を破裂させる。肺に体液が溜まり、寒ければその体液は固まって、最後に被害者は….」
「他殺の可能性はあるんでしょ?」
「いや、ない
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

実際の試合を見るような臨場感との評判だったけど、合間に挟まれる回想シーンでテンポが変わってしまうせいで違和感を感じた。
宮城の家族と山王戦を平行に描く意義があまりない。
観衆やサブメンバーの応援風景も
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

コロナ禍を予見していたとずいぶん話題になったが、期待外れ。
ウイルスの広がりを示す再生産数Rがとてつもない値の割に、免疫があるからとの理由で、マット・デイモンがマスク無しで町を出歩くのは映画だとはいえ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

原作を読んだばかりなので内容がわかったが、映画だけではよくわからないのではないかと思った。
30分追加された完全版もあるらしいが、ずいぶんと端折っているので、それで原作に近づくのか疑わしい。
ハリエッ
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.0

中国資本なのかよくわからないが、映画にその匂いはする。
開始5分でやめようかと思ったけど、結局最後まで他の作業をしながらの、ながら見視聴。
サメが巨大すぎて、人間一人が海中で泳いでいても、喰われる恐怖
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

2.0

こういう映画をチョイスする理由は、『96時間』の興奮をもう一度という、邪な思いからなのだが...。
リーアム・ニーソン扮する殺し屋を、役者の実年齢に合わせて、年相応な姿に描こうとしたらこうなったという
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

カバーや宣伝ポスターで黒人の主人公が椅子に捉えられて絶叫している様子が描かれているので、予備知識なくても物語の展開は予想ができてしまう。
上映1時間を過ぎて案の定、写真の通りになってどうなんだろうって
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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.0

「ソ連の兵器庫に眠るあらゆる武器のうち、最も金になるのがアウトマット・カラシニコーバー、1947年型、いわゆる”AK47”、あるいは”カラシニコフ”だ。戦う者すべてが愛する、世界一人気の高い突撃銃。エ>>続きを読む

レプリカズ(2018年製作の映画)

2.0

最新科学の知識が乏しくともツッコミを入れたくような、荒唐無稽なSF映画なのだけど、ところどころ核心を突いているので馬鹿に出来ない。

特に、心や意識を成り立たせるために肉体が必要で、なぜなら無意識のう
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

2.0

名作はネタバレがあったとしても面白い。

ただ、予備知識なしに見た方がいい作品はある。

それは、観客の先入観を裏切る作品の場合に限られる。

生きていると思ってたのが死んでいたとか、現実だと思ってい
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

ある天才指揮者の栄光と挫折、転落からの再生への物語でもあるし、容易に告発され糾弾されうるキャンセル・カルチャーの危うさも、あるいは女性が苦労してガラスの天井を突破して頂点に上り詰めても、結局はアルファ>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.0

ワシントン・ポストの社主で、メリル・ストリープ演じるキャサリンが、スクープを報道すべきと決断する過程が、非常にスリリングに描かれているが、なぜそう決断したのか映画を観ただけは腑に落ちない。
自らが社主
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

"いい映画を観たな"とは思えるけど、深く心に残り続ける作品かと言われればそれほどではなく、喩えて言うならディズニー映画を観終わった後の感慨に近く、"コレがアカデミー作品賞か?"という疑問も。
一番ダメ
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