BCさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

BC

BC

映画(723)
ドラマ(4)
アニメ(0)

はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.9

高齢者じゃなくても中年以降になると自分の子供時代や青春時代の文化に邂逅しがちだが、
この作品に登場されていた方達はそれぞれ様々な人生経験を経ても昔の格式張ったカルチャーにしがみつくのではなく、現代の若
>>続きを読む

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

3.3

物語は平板で特に惹かれるモノはなかったが、陽のインド映画と陰のフランス映画のティストがミックスしたら、スピリチュアルな空気を醸し出していたのは新鮮だった。

アスファルト(2015年製作の映画)

3.4

フランス版アキ・カウリマスキ?フォーカーフェイスの人間模様が印象的。

青空娘(1957年製作の映画)

3.5

少女が背負っている背景は重いけど、辛気臭さが全くなく、カラッと描いている。若尾文子とミヤコ蝶々のシュールな掛け合いも面白い。

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.3

負の歴史であってもその経験をした方が存命の間に体験談を伺い、後世に語り継ぐことは大事。
ただ、映画としてはその体験談を知って生徒一人一人が何を感じたのか?明確な心の成長が伝わってこず、物足りなかった。

だれかの木琴(2016年製作の映画)

3.5

セキュリティが徹底した一戸建てに住む金銭的には裕福な家庭だろうけど、まるで包囲された箱の中で生きているかのような閉塞感・・・。一人一人が触れ合わない日々の中で異性の手が髪に触れたら心の潤いになり、その>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

学生でも社会人でもない、職業訓練校。ある種、俗世から隔離するかのようにそびえ立っていて一瞬、刑務所かと錯覚するほどの高いフェンス。
働いて死ぬだけと悟ってしまっている主人公とふとした瞬間に心が壊れるエ
>>続きを読む

太陽のめざめ(2015年製作の映画)

3.5

ブノワ・マジメルの枯れ具合(劣化?)にビックリだったが、スマートな二枚目俳優に過ぎなかった彼が
人と向き合う人間味のある役を演じられるようになったのは感慨深かった。

ボーイッシュな少女役の女優さんも
>>続きを読む

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

開放的になってきている今の時代だとそれほど衝撃的な真相ではないかもしれないけど、30年前だとかなり衝撃的で秘匿しておきたい真相かもしれないと感じました。
その辺が感じとれる作りは巧いなとは思うけど、そ
>>続きを読む

東京タワー(2004年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

岡田准一&黒木瞳のほうがビジュアル的には画になっていたが、松本潤&寺島しのぶのほうが良かった。
松本潤はその年頃相応に小生意気そうな感じを的確に表現していたし、寺島しのぶは最初はヒステリックで怖さすら
>>続きを読む

新しい靴を買わなくちゃ(2012年製作の映画)

2.3

演出にメリハリがなく、脚本家が監督するのは無理がある・・・。

パリの観光案内プロモーションビデオとして見るなら楽しめる。
あと、今では主役級になった綾野剛や桐谷美玲が出ている。
それぐらいしか見所が
>>続きを読む

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

3.2

絹子役の女優の台詞回しが酷すぎて内容に入り込めなかった。新人使うにしてももっとちゃんと台詞言える人はいなかったのかしら?
俳優陣は出番の多い少ないに関わらず、皆役に徹して好演していただけに残念。

バクマン。(2015年製作の映画)

3.5

漫画業界の裏側を垣間見れたのが良かった。佐藤くんの目力の強さ、染谷くんのアクの強さも印象的。

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.0

ベタな鮫映画だったけど、海の色がカクテルのようにキレイだったのと、一人芝居を軸にした演出が良かった。

AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.2

VTRの映像がエイミーの表情がわかるものが多く、流れも違和感なく、編集が優れていてドキュメンタリーとしての質が高かった。

才能とメンタルが迎合しなかったエイミーの生きざまがやるせなかった。
例えば、
>>続きを読む

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

なんじゃコレとしか言いようがない作品。。。
夢を形に・・・の理想からかけ離れた逆説を唱えたかったのでしょうか?
けど、グロ描写が汚ならしいだけで主題や美学が伝わってこず・・・。
タワー上部の外観意匠が
>>続きを読む

夢二 愛のとばしり(2015年製作の映画)

3.7

夢二の半生を描く作品なのかと思っていたけど、恋愛中心で恋愛から生まれる絵画や詩という印象。

主演の駿河太郎の色香・存在感も魅力的だったが、妻役の黒谷友香の女の業を感じさせる鬼気迫る演技が圧巻。
加藤
>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

↓感想はコチラ

http://blog.goo.ne.jp/blue_city/e/e4bc5f23990f1874851306c3a640f574

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冴えない環境に追い込まれながらもその中でささやかな楽しみを見つけ、恋も原動力となりバンドを組み、音楽に目覚める主人公。何気に反骨的だった少年がライブで達成感を得て、小舟で新天地へ行くラストは凛とした大>>続きを読む

フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館 3D・4K(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

建築や美術品は堪能出来たけど、芸術蘊蓄のナレーション内容が専門の人しか知らなさそうな芸術家の名前が次々出てきたりしてついていけず・・・。
3Dで観たけど、立体効果のある場面は少なかったような?

ただ
>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ラストは印象に残ったものの、封建的な慣習から抜け出そうとする設定は映画では既視感があり、映像も悪くはないけど、独創性を感じる部分はなく、なんかしっくりこなかった。

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(2016年製作の映画)

3.3

メルヘンながらもエッジのある映像美は素晴らしいけど、今作もアリスのミスマッチ感が否めず。。。前作に比べたら多少は表情出ていたけど、可憐さに欠ける。
赤の女王は昔は文芸映画にも出ていた美人女優だったのに
>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.0

ネイティブな関西弁にいかにもな大阪のオカンとか思いきりベタやのに、ロケ地はミナミではなくてなぜか堺というのが、なんともシュール~。
タンゴぽい音楽もまったりとした時間にマッチした味があったな。

いか
>>続きを読む

風のたより(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

被災から店を立て直すという意味では朝ドラ『あまちゃん』を思い出した。
何気に行き詰まっている若い娘。
それでも娘の可能性を見抜き信じているおじいちゃん。
二人を穏やかに見守るおじいちゃんの友人?である
>>続きを読む

棒の哀しみ(1994年製作の映画)

3.2

ドンパチメインではなく、裏社会でしか生きられない男の姿を描いている。引きの固定アングルでじっと見据えているような撮り方が妙に怖かった。

トランクスでもダサくならない、かといって洗練されてもいない。
>>続きを読む