クールでドライなショウビジネス内幕モノと情緒溢れる演歌が響き渡る音楽モノの融合。日本映画に音楽映画の傑作がまだまだあることを知った、己の見識の狭さにビンタを食らわせたくなる。水前寺清子の歌唱力の凄さた>>続きを読む
開口一番『JUDEX』オマージュな動物マスク男が登場してオッ!となるも、1分後には女性が全裸になり一気にジャン・ローラン色濃厚にw。運命の男女が再会する時に開く鏡の扉、異世界へと繋がる赤いカーテン。“>>続きを読む
サイレント連続活劇をトーキーで蘇らせる、徹底した反リアリズムの実践。燃える監視カメラ、天井から浮かび上がる文字、ビルを裸一貫で登る男たち、タイツ姿の女性たちのキャットファイト。荒唐無稽でありながら画面>>続きを読む
吸血鬼を巡る対話が台詞で延々と展開する気だるさに瞼が閉じそうになるも、パーマヘアな吸血鬼の女王様が登場する辺りから、カーチェイスあり銃撃戦ありの活劇色が強くなり面白さが爆上がり。ただ、この時点で吸血鬼>>続きを読む
覚悟はしていたが、ここまでチープだと一周廻って清々しい。これぞ子どもだまし。雪男コンテストのシーンで、東映の看板女優勢ぞろい。
内容は全く覚えていないが、「日本中のパンパンを足洗わせるんだ」と叫んだり、デカいダイヤを腕の傷口に埋め込んで隠す、文太の浮世離れしたキャラクターだけは忘れ難い。
フザケきった映画ばかり撮る佐々木浩久が、こんな青臭いボーイ・ミーツ・ガール映画を撮っていた驚き。初期作というのも含めて若気の至り。
フェラーラがヤンキー映画を撮れば、不良が皆黒ずくめで格好良いうえに、喧嘩に自動小銃や爆弾を持ち込む景気の良さ!。ディスコ→追跡劇→乱闘の疾走感溢れる冒頭から心躍る。青いネオンで照らされたNYの妖しさは>>続きを読む
宍戸錠と二谷英明が矢継ぎ早の大阪弁の応酬で、騙し合いを繰り広げる騒々しさが楽しい。ダンディ俳優2人が三枚目キャラを軽快に演じるのだから、俳優って凄いな!と頭が下がる。大阪の泥臭いロケーションのせいか、>>続きを読む
頭の中が覚醒するような興奮を初鑑賞で味わえた感動で感謝感激。『激突』のような得体の知れない存在に襲われる恐怖をパトカーやヘリがクラッシュするジャンル映画的サービス満載で描きながら、クライマックスは西部>>続きを読む
聞きしに勝る傑作でビビった。資本主義を辛辣に揶揄しながら、人間の幸福とはなにかを描く、アメリカ映画の活力と豊さに圧倒される。中盤でカメラが演劇っぽいなぁと思ったら、C・グラントがバク転すれば、C・ヘプ>>続きを読む
中村正の名ナレーションでお馴染み同名TVドラマの元ネタ(たぶん)。ドタバタという言葉がぴったりのラブコメディ。明るい!、そして楽しい!!。喋る煙、空飛ぶタクシー、歩く箒。ルネ・クレールのフランスで撮っ>>続きを読む
超面白かった!。丁々発止な河内弁が飛び交う百姓一家の年代記で、下手すれば因習取り巻く今村昌平の映画みたいになりそうな題材を、モノクロのシャープなカメラワーク、スピード感に満ちた編集によって、実にモダン>>続きを読む
『望郷』と『勝手にしやがれ』を足して日活が撮れば、“無国籍アクション”と“ニューアクション”の中間ができる絶品なバランス。渡哲也が浅丘ルリ子とのSEXより弟分の敵討ちを優先する青臭さは、ベルモンドでは>>続きを読む
ライカートの作品の中で一番好き。同じロードムービーである『リバー・オブ・グラス』や『オールド・ジョイ』よりも洗練されて寓話の領域。
日中戦争が勃発した年に上海を舞台にして、ジャック・ベッケル『七月のランデヴー』と見紛うような、若者の悲喜こもごもを描いたモダンな喜劇が撮られていたことに驚くばかり。就職祝いの人形壊し、壁を破壊しながら>>続きを読む
“世界映画史に残る芸樹的傑作”な誉れ高さに期待して観たら、人妻が病弱夫と幼馴染みの間で揺れ動くベタなメロドラマ、「不倫は良くない」という直球なオチに物足りなさを覚えた。
身の毛もよだつ怪奇テイスト。
ロマン・ポランスキーは『マクベス』を撮る際に同じ原作であるこの映画を意識したに違いない。霧の撮り方とか似てる。
60年前の横浜黄金町の描かれ方が麻薬と売春の魔窟で最高。ゾンビメイクの薬中軍団が怖い。
ラストのミフネと山崎努の対峙は説教臭くて萎えた。
このレビューはネタバレを含みます
西村晃が発狂していく過程がサイコホラーのような演出で面白い!。ミフネの呆気ない末路に、黒澤明はアウトローに対するシンパシーが全く無い監督だとつくづく感じた。
列車内の限定空間を活かした前作から一転して、『ニューヨーク1997』的な舞台設定で規模とゾンビの数を拡大させた、続編として真っ当なアプローチに好感が持て前半は楽しい。だが、後半から主要人物が死ぬ度に繰>>続きを読む
グラフィカルな画面構成、異食症に陥る主人公という奇抜さに反し、『ステップフォード・ワイフ』や『ローズマリーの赤ちゃん』を連想させる、“女性がお飾りの妻や母親になることの不安”を描いており古典的。H・ベ>>続きを読む
ドニー・イェンが肉襦袢を着てもアクションのキレ味が抜群過ぎて、オリジナルのサモ・ハンみたいなコミカルさ薄めという諸刃の剣。突如始まるヌンチャク格闘の「よっ!待ってました!!」と言いたくなる気が効いた演>>続きを読む