このレビューはネタバレを含みます
サスペンスの筋立ては(原作通り)明快で分かりやすい。
終盤の展開は映画版独自のものだったみたいだが原作の方を忘れてしまった。
原作の性描写はもっと控えめだったはずだが、女二人の関係性と感情を文章では>>続きを読む
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隙はあれど、役者のよさで2時間もたせてしまう力技の映画。
抑制の効いた安藤サクラも素晴らしかったが、瞬間火力としては柄本明が凄かった。
(小籔はさすがに芸人のイメージが強すぎる顔だと思うが…)
夜>>続きを読む
記憶をギミックにした良質かつ上品なサスペンス。
主人公の「覚えていない」不安を軸にしながらも、主題はあくまでも男女間のドラマに置き、復数の関係性の物語と謎をしっかりした密度で破綻なく描けている。>>続きを読む
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もともとは読むために書かれたセリフを演技で話すというのは俳優にとって難しい作業なんだと思う。
峯田和伸は(演技なのか本人そのものなのか知らんけど)完璧だった。
麻生久美子はかなり厳しかった。最重要な役>>続きを読む
アメリカ版『三丁目の夕日』とか書いたらタランティーノ好きからは怒られるだろうか。
60年代のハリウッドに興味も知識もない人間にとっては、メタな演出含めて退屈の極み。
劇中の現実と劇中劇との往復が鬱陶>>続きを読む
映画の尺には意味があることがよく分かる作品。
題材も役者も悪くないが尺だけが足りない。
でもこれが120分の作品になったら、主人公を慰める女との恋愛のくだりとか、ビジネスパートナーとの殴り合いの喧嘩>>続きを読む
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とてもスノビッシュな映画だ。
役所広司が送る枯淡の生活は、困窮や貧困の果てに追い込まれたものではなく、自らの意地と意志によって選び取ったもの。
あえてのミニマルな生活の中で侘び寂びを集めていく遊びを>>続きを読む
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「世間知らずの女が男の誘いで外の世界を知り、やがて自立したあとはその男を捨てて新しい道を行く」というクラシックな物語を、バッドテイストで包んでパッケージングした映画。
筋立てとしては谷崎『痴人の愛』>>続きを読む
男性目線の恋愛映画でこれ以上のものはあまり記憶にない。
そもそも「男性目線の恋愛映画」があまり記憶にないといえばそうだ。
自分が十代の頃の方がウディ・アレンが世の中に向けているスノッブな怒りの目線に>>続きを読む
たまにスティーブ・ブシェミの早口が聴きたくなる。
脚本最高だよね。
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事故の前にそれぞれの人物の関係性をもっとしっかり見せてくれたら邦題の「絆」にも納得できたんだけど。
機内でみんなで詩を詠む場面は美しかった。
「実はナレーターも死んでいた」はズルい手だと思う(やら>>続きを読む
ギャング映画の美味しいところは、組織の緊張感と、服装を含めたスタイル。
それぞれ満足はできなかった。
前者については、ファミリーの末端に位置するジミー(デ・ニーロ)の存在感が強すぎて、本来のボスであ>>続きを読む
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序盤はセットのチープさが目についてイマイチ入り込めなかったが「二人目」が登場してから面白くなった。
「クローンが自分がクローンだと知る」シチュエーションはありがちだけど、そこに企業の非道な目論見が絡ん>>続きを読む
ワイオミングの生活のディテールがいい。牧場もいいが「レストランが二つしかない」街の描写もよかった。食事の場面はたくさんあるのに料理が画面にまったく映らなかったのが不思議。どういう意図だ。
「孫娘と少>>続きを読む
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2024年の目線で脱獄モノとして観ると各所がユルい。
特にクライマックスで実際に刑務所を抜け出すくだりはあまりにもご都合的。
1970年代のアメリカがトルコに対して抱いていた感覚が保存されているショ>>続きを読む