チャニさんの映画レビュー・感想・評価

チャニ

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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

愚直に信仰するだけで人間が発揮できる力なんてたかが知れてると思わされる。それほどに雄大な自然と、自然になすすべないルーカスらが劇中なんども強調されていた。
聖職者のけつもちに神様がいるにも関わらず壮大
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最後のシーンでナヨンを片手でしか受け止めることのできなかったアーサーの心を考えると辛い。ナヨンの中でまた自分の近づけない場所がさらに増えてしまったが、悲しむ妻を支えてあげたいという葛藤が表れているかの>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

人間(人生)讃歌

看守との関わり合いの中で、重苦しくもなく、軽んじることもなく、ただ真っ直ぐに自分の人生を受け止めた溥儀。

溥儀の華やかな人生/拘留所での尋問
溥儀の失墜/拘留所での意識の変化
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

聞こえない人と喋れないモノがここまで心を通わせられるとは。
小道具も含めて、雰囲気が大変好みだった。

You’ll never know は何回聞いたかわからない。

クリーチャーがパンズラビリンス
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誰にも感情移入できなかった
客観的に(状況証拠だけでいうと)みたらあの事件は他殺すぎる。だが、判決は息子のあやふやな記憶で自殺に覆る。息子からすると、他殺でも自殺でも酷な判決ではあるがその葛藤にもそこ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.9

上っ面でもなく、しかし相手に入り込みすぎず、その距離感で真心込めて他人と接する

南極料理人(2009年製作の映画)

4.1

ベタベタの唐揚げが伝える愛情

最後の食卓、お父さんっぽい人とお母さんっぽい人がいたことで、この8人がゆるい家族のように映る。説明的なセリフが少ないが、シーンの一つ一つが何を伝えんとしてるか分かる点が
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.9

ダンスフロアのストロボシーンの緊張感がすごい
内容がギャング抗争で、決して明るくないのに、軽快な音楽と、テンポのいいカットのおかげで非常に見やすかった

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

ベラの成長のたびに、衣装、音楽が変化していく
人間の成長を1から捉えたもの

ミツバチと私(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エネコがめちゃくちゃいいお兄ちゃん、理解者。ルシアって呼んでくれた初めての人

オバの肯定はルシアにとって何より救いだった。
オープニングで母に起きてる?と聞いたココは、ラストシーンでルシアとして母と
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

変化のない日常は、日々の合間に現れる小さな変化をも逃さないための土台になりうる

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.3

ウェスアンダーソン、アソートパック。
メタ視点が何を意味していたのか理解できなかった。何回見ても理解できる気がしない。10年後またみたい

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.9

世間と足並みのハズレた2人。
世間に迎合していくレベッカ、世間に埋もれて窒息することを拒み続けるイニード。
黒いバスに乗り込んだイニードは世間とは遠く離れたどこかに向かう。

映画館でお腹変えて笑って
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.9

ビリーが「仲良すぎ」といってモーテルを出てくとこがこの作品の一番いいシーン。それぐらい周りの関係性が大きく変化して、その変化が暖かい信頼関係を生んだ。
ビリーはジャスミンとブレンダが喧嘩しているところ
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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.5

三部作の完結編、ということをしらずに単品で鑑賞してしまったせいで、ピンと来なかったことが悔やまれる。ちゃんと他の2作品も見たら面白かったかもしれない。
綺麗なMV見てるみたいで、飽きはしなかった。ただ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

定規で線を引いたかのような緻密な演出の数々の全てにワクワクする

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.3

ラストシーンのHeart of Sunrise が流れるシーンが1番のハイライト。ビリーの口角が少し上がる瞬間がたまらない。

メモ
電話口でのビリーは嘘しかついていなかったが、銃撃を取りやめた後のグ
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

4.0

ウォンカーウァイの色彩感覚がずば抜けてる
シーンごとに画面の色調が整理されている。また部屋や小道具の色の濃淡、照明の明暗による画面内のコントラストが美しい。カメラのアングルも単一じゃない。そのため、見
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

コールの成長譚かと思ったら最後のオチでいっぱい食わされた

人と真剣に向き合うってすごく大事なんだと思った

メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

3.9


・同じようなシーン(誰かの歩いてる後ろ姿、横顔とか)ばっかで飽きかけた、冗長やった
・いろんな人にスポットを当てるせいで、心情がイマイチ伝わってこないキャラクターがいたりした
・突然出てくる様々な
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.1


ずっと薄暗い、まさに暮色な感じの雰囲気。
表情(特に目元)と声色で全ての感情が表されているようだった。だから、作品中の不穏な空気や張り詰めた緊張感は誰かしら(主に明子)の顔から滲み出ていた。

あの
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

3.8

捕まる時ですら着飾っていた母を見て、見栄っ張りが度を越すと、見栄の自分と等身大の自分が逆転してしまうのかもしれないなと思った。
だから、日常生活がどれだけどん底に向かおうと、着飾ってしまうのは、美しく
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後のシーンにて、各々の本音を打ち明ける。その打ち明け方がエピソードトーク形式だったのが萎えた。火曜サスペンスの犯人の自供みたいで。
ただ、ラストシーンで、堀が泣きながら自分のことを話し出したシーンは
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作をこえる実写化に初めて出会った
最後「おじさん」の記憶だけが残ったのだろうか?

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