Aycさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

観た後からじわじわとくる、幸福感。
パターソンが世界を見つめる眼差しが、とても良かった。
詩のある日々は美しい。
自分でも書きたくなる。

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

致死率やウィルスの正体不明さなど、現在の状況とは異なる部分も多いけれど、医療従事者の献身やそれに感謝を表明する人々の反応は、ソダバーグの描いた世界よりも、リアルの世界のほうが感動的で、ありがたい。
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

想像もしなかった展開に、ドキドキしっぱなし。
ブラックユーモアたっぷりなパンチの効いた良作でした。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメコミの実写というほか、予備知識ゼロでの鑑賞。
クリスチャン・ベールがかっこよすぎてもう。正義は勝つんでしょう、と結末を予測できるストーリーながらも、ハラハラしたり、設定に笑えたり
、程よく楽しめる
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アメリカにおける知能犯は、裁判でどう戦うかまでを視野に入れるべきなんだな、と。
完璧なサイコパス。クッションに顔を埋めて叫ぶシーンが1番印象に残った。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

貧困は人を追い詰めるし、連鎖していく。アメリカの貧富の差は尋常じゃないなと改めて。ホアキン・フェニックスが本当に素晴らしい。人を救うのは人の優しさだけだな。それだけが救い。

デンマークの息子(2019年製作の映画)

4.0

少し未来のフィクションと分かっているんだけど、現実と区別がつかなくなってきて、打ちのめされた。どうしたらみんなハッピーになれるんだろう、と考え続けてしまう。とても大切な議論のきっかけを作ってくれた、大>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

貧困とドラッグと性的マイノリティというバックグラウンドを持ちながら、生きてゆく。静かながらも、温かさと強さと純粋さがあって、とても良かった。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.8

アメリカあるあるなストーリー。ブラッドリーのイカれ具合が素晴らしいし、ジェニファー・ローレンスは美しく上手い。共に熱中することがあるって、素晴らしい!

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

ネガティブなことをマイノリティに押しつけて、存在しなかったように振る舞う。愛が唯一の救いにみえるが、人間は醜く非道な生き物だ。とても哀しく重い映画だった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

噂に聞いてはいたけど、初めて観た韓国映画は、設定や展開がぶっ飛んでいて、スリリングだった。ブラックコメディ映画としてなにも考えずに楽しめる。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.3

現実に同じ境遇になることはないはずなのに、とても引き込まれて、心が締め付けられて、涙が止まらなかった。人間とは、いかに環境に影響されることか。女とは、いかに男に振り回されることか。

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.2

グングン引き込まれていく、さすがのオゾン作品。途中の「これいる?」な表現もご愛敬。ジェレミー・レニエが素敵すぎて。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

愛とキャリアとの間でもがく女性と、自分のキャリア優先の男性。どこにでもありそうな、身につまされる話。ずしっとぐっとくる。あと少し慮りがあれば...と思うけど、けどね。これで良かったのかもな、とも思う。

キング(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

罠を仕掛けようとしたり、真実を言わない側近に囲まれながらも、王として信じる決断をする。王の重責は、その力を与えられた者にしか果たせないのだろうなと。
心を許し信じられる者は、ずっと共に生きて欲しいけれ
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ピナ・バウシュ 夢の教室(2010年製作の映画)

3.5

色んな背景を持った子どもたちがいるけど、1つの作品を作り上げるために夢中になっていき、成長していく様子がとても良かった。
夢中になることに出会えるって素晴らしい。
それを本気で支える大人がいるって素敵
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.8

クリエイティブでありたい人にとって、とても刺激的な内容で、鑑賞できて幸せ。
色んなタイプの人がいるから体系化なんてできそうにないけど、とにかくパワーに満ち溢れていた。

アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

3.8

ヨブ記を全く知らない私は、ぶっ飛んだ設定に驚きつつ、ハラハラしながら、時に笑い、何が本当なのかアタフタ迷子になりながらエンディングまで楽しんだ。最後は安らかな気持ちに。
知ってる人が観ると、最後まで流
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.2

パラレルワールドは、日本人にとってusualだと表現してあったのが、新鮮だった。
私はそうではない。
他の人は、そうなのだろうか?
本音と建前、のパンチの効いた皮肉?
でも多くの人がパラレルワールドを
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.5

ピアノの音がとても美しかった。
音楽は、私の心を弾ませ締め付ける。
楽譜には作曲家の全身全霊が宿っている、とな。
そんなこと考えたこともなかった。
背景は様々でも、世界で一握りの存在になった人々の才能
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

すずさんの豊かな感性と想像力を通してみた戦争時代には、笑いも、料理の工夫も、愛も、嫉妬も、自然の美しさも、家族への誇りも、苦悩も、歌も、絵も、歪んだ感覚も、助け合いもあって、現代とそんなに変わらない愛>>続きを読む

カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.2

ニューヨークの空気を胸いっぱいに吸い込んだ気分。しかも極上の。
ウィットに富んだ会話、最高の笑顔、類い稀な才能。いつかは泊まれるようになりたいと思わせる伝統のホテルのお話。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

美しさとユーモアと社会的風刺をバランスよくミックスした素晴らしい作品!
シュテファン・ツヴァイクの作品を読んでみたくなる。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.3

原作を全く知らずに鑑賞したら、引き込まれるように見入るさすがのフィッツジェラルド作品でした。
執拗な妄想が富を手に入れさせたけれど、反面それが未来を狂わせる。人間は不完全な生き物だ。それにしても当時の
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.0

やりたいことがあるなら、やるんだと決めてしまう。そしてやる。
ユーモアを忘れずにね。
そうすると、今まで見えなかった次の世界がみえる。そして流れに身をまかせる。
そんなことを、感じた映画でした。
とて
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.8

長さが気にならないくらい引き込まれた。
そうさせたのは、職員の情熱なのか、NYという大都市の持つ歴史や課題の複雑さなのか、監督の素晴らしさなのか。
市井の人々のたゆまぬ努力により、世の中は良きものにな
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.5

2度目の鑑賞。前回いつ見たかも忘れた。
トム・ハンクスは若くして素晴らしいし、ユーモアもあり、登場人物がフォレストと接することにより自分の人生を時間をかけながらも肯定出来ていて、心打たれるものがあった
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

16歳の脆さや頑なさで苦しいくらい満たされていて、常に緊張感がつきまとう。
体も、周りの目も、自分の感情も、どこに目を向けても確かなものは何1つなく、不確かさを振り切るように強い想いが暴走する。
思春
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グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

3.8

ひとに生まれてしまったイルカの話。
それは美しくて愛らしく哀しいお話。
ジャン=マルク・バールの目が美しく澄んでいて引き込まれる、大切にしたい作品。
鑑賞後は海に行きたくなる。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

愛で満たされていた。
涙をこらえながら「Bonne soirée」というアマンダがたまらなく愛おしい。
街の美しさ、ビズ、時間を慈しむような挨拶。日本にはない素敵な文化。人間の強さに向けた祝福のような
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バイス(2018年製作の映画)

4.0

この映画が世界で上映されること自体が、アメリカの凄さを物語る。
これぞコメディ映画!
世界が少しでも良くなるように尽力している人々を思うと、やるせない。
我々が関心を失ってしまったら、権力の思うツボだ
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

1人では決して克服できない依存症を、コントロールできていると錯覚させてしまう所が最も恐ろしいなと。
何度信じても裏切られ、精魂尽き果て、それでも見放さず愛し続ける。家族の愛は偉大だ。私は同じように振舞
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

幸福とは何か?とても考えさせられる。
純粋で善良なラザロの言動は随所で笑いを生み、温かな気持ちにさせるがしかし、持てるものは搾取し、持たざる者は搾取される現実が横たわる。
そして人は猜疑的で利己的であ
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.3

何者にもなれていない人も、なれた人も、それぞれに思うところがあるんだなと。
それでも理想の自分になるべく、思うまま前に進むしかない。
それにしても愛は素晴らしいな。

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.0

ミシェル・ウィリアムズが素晴らしい!
美しくエレガントで儚げ。
エディ・レッドメインの好青年具合も気持ちが良い。
日々の雑念からふっと逃避するような作品。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

美しい。
そしてその瞬間に居合わせたような臨場感。素晴らしい。
これは私達の冒険よ、と言ったマダムの言葉に女性の強さを感じた。そうありたい、と思う。