あべさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.1

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一つはっきりしたのは、岡田監督の話がとことん合わないということ。やけに湿度が高い。

いやー最後なんでマキアが泣いてるかわかんなかったな。致命的すぎる。

話が基本的に感情ベースで進んでくから、そこに
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.4

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分かりやすい二元論的な落とし方じゃなくて良かった。
ただ苦手ではある。

岡田麿里作品は全然見たことないけど、彼女の生得領域に展開をつけて映像化したみたいな感じだった。
そもそもストーリーとしては破綻
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.6

役者がめちゃくちゃ大変なやつや。
長回しのカット良かったし、状況によって地球の色が変わってるのも良かった。

マットの亡霊と会話するところ良かった。
漫画とかだと精神世界に入って死者と対話した後復活と
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家の鍵(2004年製作の映画)

4.0

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「ジャンニの家は、僕の鍵で入れる?」※大体
このシーンが一番グッときた。
このセリフとタイトルの「家の鍵」。ストレートなやつよりこういうタイトル回収めっちゃ好き。こんなタイトルの付け方したい。

あと
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.9

こんなに清々しい気持ちで映画館出たの久しぶり。
原作読んだことないけど、鳥山さんが好きなものを生き生き書いてるのが伝わってきて良かったー。

予告見た時は、美少女とかもなしで渋いキャラばっかやなとか思
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フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

3.8

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違国日記でまきおちゃんが勧めてたので見てみた。

現代と回想が交互に進んでいく方式。
この頃から女性のあり方をテーマにした作品あったんだなあと。当時は珍しかったりしたのかな。

回想パートは教会、DV
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

2.7

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せっかく大変な思いして映画作るのに、これでいいのかなと思っちゃった
最後チェリーが走るところでヘッドフォン投げ捨てるためにこの映画やってるわけじゃないのかな

コンプレックスを抱えた二人がどうやってそ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

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久しぶりに胸糞悪い映画だった。
話の構成とか描き方は上手い。

いつしっぺ返しが来るんだろうかと見てたけど、最後まで来ず。
カタルシスのない終わりは大好きなんだけど、今回みたいにひたすらフラストレーシ
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レインマン(1988年製作の映画)

3.9

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ザ・アメリカのロードムービーでいいなあ。

最後は心なしか、トム・クルーズが映画を通して役者としても成長したように見えた。
メイン二人がほんとに好演。

日々を通してチャーリーのレイモンドに対する印象
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

ラストの一連の流れは画の綺麗さといい圧巻だったな。
オチもいい。

ソナチネの方が緊張感あって好きだったけど、こっちはこっちで警察官としての倫理観なんて微塵も感じさせないような振る舞いが清々しくてかっ
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.0

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映画館で2回目。
やっぱりいいなあ。お姉さん好きです。
映画館を出ると世界がちょっとだけ優しく見える。

1曲目のまるちゃんの手元から橋?空をら見上げるアングル良い。
あと大石先生と帰るところ。
あの
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

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安直なモチーフだなとは思ってたけど、ディテールがちゃんと丁寧で世界観に入り込んで見れた。

他者理解の話だけど、エレメントの世界では互いに近づきすぎると実害が生じるから境界線が引いてあるわけで、そこは
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E.T.(1982年製作の映画)

3.7

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めっちゃシンプルなのにちゃんとグッとくるの強いなあ。
もちろんツッコミどころは満載だけど、勢いで見れちゃうのはやっぱりすごい。
絵本みたいな手触りを感じた。

最後大人たちを振り切って自転車で駆け抜け
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CUBE(1997年製作の映画)

3.9

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お手本のような脚本。
少年漫画だったら絶対リーダーあんなことしないよなあとかしょうもないこと考えながら見てた。

脱落、追加、衝突、前進、謀反、静寂が全部来て欲しい時に来るし、フリも丁寧だから全然途中
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ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

4.0

おもしろいー
ありとあらゆるイメージが詰め込まれてる

原作はもっと寄り道多いから、これでもだいぶまとめられてる方だった。

お茶会のシーンが好きすぎる。
注ぎ口が3つあるポット、半分になってて中身の
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メメント(2000年製作の映画)

3.9

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難解って聞いてたけど、思ってたより全然親切設計だった。
感動とかより感心が勝つ。

画作りは結構普通で、脚本全振りな感じ。

殺した人が人違いじゃないか、騙されてるんじゃないかって見ていくけど、そんな
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

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日本の匂いを強く感じた作品だった。
四季が美しく織り交ぜられてたり、戦後とバブル期の日本のありようがそのまま切り取られてた。
引きの画がとにかく綺麗。
あとopとタイトル出しのシーンが最高。

話自体
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.5

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ひたすらに拗らせてた男が、最後英雄っぽくなってるの皮肉が効いててよかった。

行動力があって自覚のない拗らせマンが一番厄介だなあという。
初デートがポルノ映画だったり、そのデートがうまくいかないのを全
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.3

わざわざ劇場でやる意味とは。
1,500円も払って、、

ほんとに3年生編の序章って感じで、感情的な盛り上がりも演奏もなく進んでいく。というか3年生編の展開まで示唆してしまっている。
ファンサメインな
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.6

めちゃめちゃホドロフスキーを感じた。
やっぱりアプローチが身体に根付いているというか、演劇的な気がする。

畳開けたら恐山のとこが一番おもしろ!ってなったかな

画面の情報量もそうだし、アングルも一々
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

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想像してた内容と違って見終わった後は「これアカデミー賞?」だったけど、色々感想漁ってってなるほどとなりつつ

もっとちゃんと葛藤とかチェイスとかやるのかと思ってたから、いつまでも話のギアかかんなくて大
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

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宮崎駿の趣味全開で楽しい。
当人が楽しんで作ったのがめちゃくちゃ伝わってくる。

小粋でキザなポルコと楽しい仲間達が見ていて気持ちいい。
カリオストロとかもそうだけど、気のいい気持ちのいいやつらを描く
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.7

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昔ながらの他者理解の話。
「昔ながらの」ってことはそれだけ普遍的なテーマなんだなと改めて思った。

ニモーナが「変身してない方がむずむずする。くしゃみが出る前みたい」って言ってることで、彼女の変身を許
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

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圧倒的だ。気圧された。
これを82の後期高齢者が作るのやばい。

胸に迫ったシーンは3つ。
ワラワラが天に昇ってペリカンに食われるシーン、大じじが真人に世界を委ねようとするシーン、んでエンドロール。
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

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なるほど過去回想と思いきや未来の話だったって発想は面白かった。
未来がどうなるかわかっていても、今この瞬間(子供といる時間)を大切にするっていう選択に一番グッと来た。

一番大きな疑問としては、未来が
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

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北野映画も、映画館最前も初。

こんな面白いと思ってなかった。
ヤクザ映画見たことないのもあるかもだけど、銃の放つ緊張感がここまで際立ってるの今まで見たことないかも。

序盤で放つ緊張が尾を引いて、他
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.1

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余韻すごかった
映画見てる間もリアルタイムでロシアの武装蜂起が起こっているという事実に打ちのめされてた

セリアズのキス?挨拶?のとこが音楽も相まって一番グッときた
なんというか、相当の覚悟のはずなの
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