ENTさんの映画レビュー・感想・評価

ENT

ENT

映画(482)
ドラマ(1)
アニメ(0)

リチャード・ザ・ストーク 飛べないワタリドリ(2017年製作の映画)

3.2

贅沢を言うが王道作品と比べて色々イマイチなので、ただ観るなら非常につまらない作品。展開もそこまで真新しさはない。
それがなぜ+0.2かというと、これはネタバレだが脇役として登場したキャラクターには心の
>>続きを読む

ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.3

時代にしては設定や造形共に優れた名作。血糊だけなのに、汚くて、血生臭くて、いい意味でエンターテイメントではない。この映画の根底に流れている、澄み切った哲学だけを汲み取って作ったようなのが、現代版ドラマ>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.5

シリーズ史上最もよくできている。説明を省いてる分3からは観れないのが残念だが、特筆すべきは非常に美しい画面構成(人物配置や構図)で、全てがドラマティックに纏まっている。よほど絵コンテが優れていたのか、>>続きを読む

リトル・レッド2 ~ヘンゼルとグレーテル誘拐事件!?~(2011年製作の映画)

3.0

前作で突っ走り気味だったストーリーとキャラクターが完全に爆走状態で、もはや観る人のことは考えられていないが、このノリについていけるのなら、決して悪くない作品と言える。映像はほどほどに綺麗。やりたいこと>>続きを読む

リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?(2005年製作の映画)

3.2

恐らく製作者が非常に楽しんで作った感じでやや説明なしで勝手に突っ走るストーリーとキャラクター(造形が個性的)だが、実は展開などがよく作り込まれていて、きちんとした仕上がりになっている。ミュージカルの出>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

4.3

圧巻。CGアニメ映画しか辿り着くことのできない、「妄想の世界と現実世界の融合」をシームレスに達成した。すごい!!
これは2018年にしてこのジャンルの1つの到達点だなと思える。家族を題材にした最近のト
>>続きを読む

イースターラビットのキャンディ工場(2011年製作の映画)

3.0

子供と観るには微妙だし、大人が観るにも微妙。歌の上手い主演俳優の無駄遣い。全体的に進行がダラつき、見せ場のキャンディ工場以外面白みも感じない。主人公達の努力も若干付け焼き刃感が否めず、なんだか違和感の>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.0

パッケージ詐欺の長編百合映画。R18、全裸での局部が見えないセックスシーン多。

天才犬ピーボ博士のタイムトラベル(2014年製作の映画)

4.4

美術と脚本、画面、音楽のバランスが美しく取れた文句の付け所のない名作。字幕鑑賞。
また、人種差別撤廃を暗示し、いじめ問題だけでなく隅々まで考え抜かれており、子供の歴史の勉強になるなど、テンポも全く落ち
>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.1

どうもカーズはシリーズを通してマックイーンの精神的成長はあまり描かないらしいなと感じた。映像は綺麗だが見せ方が相変わらず雑で、説得力が足りず、少し不完全燃焼。
しかし脚本が斬新。キッズ向けでこういう話
>>続きを読む

サンタを救え! ~クリスマス大作戦~(2013年製作の映画)

3.0

吹き替えしかなく、吹き替え鑑賞。日本語と曲とのマッチングが悪く、唐突なミュージカルに仕上がっている。(本国版はホビットのマーティン・フリーマンが声優とのことで、期待はできる)ストーリーやテーマは悪くは>>続きを読む

ワールドエンド! フィニーとノアの箱舟(2015年製作の映画)

3.3

ありそうでなかった作品。「クルードさんちのはじめての冒険」くらいもう少し背景美術を振り切って欲しいところもあったけれど、思わず応援したくなるかわいい主人公たちで、キャラクター作りはあっぱれだった。

美女と野獣(2014年製作の映画)

2.9

猿の惑星風の特殊メイク的野獣と金髪美女が荒っぽく絡む贅沢とフェチズムの塊。
叫びまくる主人公の雑な性格設定がなぜかオペラ座の怪人を思い出させる。中身のない女主人公のキャラは古典作品に共通しているのか…

SING/シング(2016年製作の映画)

3.3

キャラ性は低いがイルミネーション最高の出来。3DCGアニメじゃありがちな成功の香りをきっちりぶった切ることでストーリーに厚みを与えた。また、視野は狭いが毎回漫画的だった構成がより動画に特化したことで、>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.5

大衆向け映画だし、贅沢さと美術は言うことなし。これほどまでに力を入れたアニメの実写化は見たことがない。しかし、カメラワークがちょい下手で残念△。
多様性に中途半端に配慮するあまり、黒人やゲイの姿が少し
>>続きを読む

カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

3.3

表現法にさして驚きはないが、古い訳のついた小説を捲る時に感じたイメージをそのまま形にしたような傑作。詩的なストーリーに経を合わせた独特のスタイルだが、それがばっちりよく合ってとても不思議。制作の苦労が>>続きを読む

ホーム 宇宙人ブーヴのゆかいな大冒険(2016年製作の映画)

3.5

これぞ日本で流行らなかったのが残念なくらいの隠れた名作。やはり宇宙人が主人公というだけで弱いのかもしれないが、観るほどキャラクターに愛着が出た。美術は最高。もう少し主題がなんなのかよく考える必要はあっ>>続きを読む

コウノトリ大作戦!(2016年製作の映画)

3.2

主題はいい方だし、キャラクターデザインもコミカルで面白い。LGBTに配慮した演出も組まれている。しかしキャラの厚みが映画的ではなく、ちょっと地味すぎたかもしれないし、人間様万歳!的な印象が、なにか引っ>>続きを読む

スノーマン(1982年製作の映画)

3.6

ファンタジア的な音楽アニメーション。今の時代だとストーリー自体にはさほど驚きはないが、色鉛筆、ソフトパステルなど?のアナログ画材をこれでもかと駆使した素晴らしい美術作品。リマスター版で観ないと意味がな>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

今回はきれいなだけではなく、泡や波の表現がグレードアップしておりきれいでリアルな海になった。男女差別が強力に排除されており、女性性が主人公に与える影響は僅か。アナ雪よりも更にこれからの時代に合ったプリ>>続きを読む

ABC・オブ・デス(2012年製作の映画)

2.7

素晴らしい作品はある。飛ばすべき作品もある。素晴らしい作品だけならスコア4にしたい。飛ばすべき作品は大体日本人監督のものであり、日本ではホラー・グロがエロを突っ込まなくては売れない仕組みになっているの>>続きを読む

ブラザーサンタ(2007年製作の映画)

3.0

キャスティング、美術、脚本ミス。カット部分は見たので編集は優秀。スラムだけが良かった。そしてなぜあれだけ工場や街のセットに金をかけたのに、サンタ小ネタの繋ぎ合わせだけで映画が終わってしまったのか。金の>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.3

これはあくまで、ミュージカルではない。一応音楽映画だが、メロディ良しの歌詞付きは1曲しかなかった。ダンスも地味。じゃあなんなんだと問われれば、普通の人間でしかない夢追い人たちの、平凡なきらめきを映像で>>続きを読む

WE ARE X(2016年製作の映画)

3.3

YOSHIKIが好き、若しくはこれから好きになろうとしている初心者のX入門。その道のファン曰く、知った情報ばかりで疲れたとのこと。僕はと言えば初心者だが、冷静に見て盛り上がりは前半30分で終わったかな>>続きを読む

メガマインド(2010年製作の映画)

3.4

非常に良いのだが、主題を強調できず子供にもほどほどに悪影響。ソフト化見送りにも納得する。恥を忍んでジョンラセターに相談すべきだったのではないか…
声は青繋がりでジーニーの山ちゃんにしたのはよかった。む
>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.2

日本人にしてみれば、だからなんだというダラついた普通の話。ヨーロッパ系の人々にしてみれば、この作品の持つ超自然的な描写が、真新しいし、ありふれたことではないのだと思う。キリストなんて、存在しない国の、>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.1

俺は映画を作れる!と意気込むコンセプトアーティスト軍団と、キックアス系の戦闘音楽狂が謎のコラボを遂げ独創的でまぁいい感じの映画になりました〜的作品。もう一捻りで極上エンタメになったのに、もったいない。

サーフズ・アップ(2007年製作の映画)

3.3

暖かな海の描写が美しい。単純ではない群像劇風のストーリーが子供向けのエンタメではなく、でも完全に大人向けでもなかった。これだけサーフィンに焦点を当てると展開が難しいのだが、達成感は少なめに、リアルな人>>続きを読む

>|