シネフィルFUKUHARAさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エル・スール(1982年製作の映画)

3.9

2024年2月13日はビクトル・エリセ祭り。個人的に。
監督ビクトル・エリセが33才で撮った前作『ミツバチのささやき』(1973年 99分)から10年後の42才くらいで撮った95分の思い出回想映画。主
>>続きを読む

マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)

3.7

いまだにこんな場所で暮らす人々がいる事にショック。分かってはいるつもりだが貧富の差は絶対に無くならない。
相変わらず人間が自分たちの星を暮らしにくい環境にしている事に2つ目のショック。取り組みが遅すぎ
>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

衣装 音楽 歌声 舞台役者など全部がよいミュージカルで、最高のスタッフが集結しているのだろう。ミュージカルは余り観ないが『ブルース・ブラザース』(1980)が大好きなのでゴルペルソングも聴けるだろうと>>続きを読む

オービタル・クリスマス 聖夜を祝う全ての人に(2021年製作の映画)

-

映像もストーリーも良くて役者もいい。
最後の最後のシーンは「私的にはこういうエンディングが良かったかも?」が人それぞれ有るのではないか?

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.1

「ベタだなぁー」と思うけど面白かった。切り口は新しいが結局ストーリーはベタな映画なんだけど、素晴らしい出来だと思う。感動もんだ。
リアル俳優よりもCGのキャラクターに感情移入してしまうのは交互に出され
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.4

今観ると日本のポップカルチャーが古臭く見えてしまうのは仕方が無い。それにしても東京が不思議な都会で、業界人にへんてこな人が多く、日本人が優しく丁寧で子どもっぽく、ハリスとシャーロットが浮いてる感じがす>>続きを読む

Nimic(原題)(2019年製作の映画)

-

『ベネデッタ』『ファイブ・デビルズ』(2021)のダフネ・パタキアが不気味で良い。
『ジャム DJAM』(2017)も観てみたい。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.3

この作品が作られる切っ掛けは、プロデューサーとカズオ・イシグロが食事中にモノクロ映画を撮った監督の名前を言い合いしてた時に、たまたまその店に入って来たビル・ナイが混ざって黒澤明の『生きる』の話になり、>>続きを読む

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

〘 アーマーバトル映画 〙
自宅で観てて「あっ ランチボックスがっ!」と叫んでしまった。
突っ込みどころは、仲間が捕まってるのに放ったらかしで「食事にしよう」と言うアルマン達。
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

ナイス!キャラクター
こういう作品の脚本、監督が得意なクリストファー・ランドン映画だなぁと思う。いい意味で。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

Part2の前に観るべし。

公開前に「失敗作にならないか?」と不安視された、1984年にもデビッド・リンチ監督によって映画化されたフランク・ハーバートのSF小説の新たな映画化だった。
今作がコケたら
>>続きを読む

遊びの時間は終らない(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

とても面白い。
役者たちが今見ると若くて「あっ この俳優 今はどうしてるんだろう?」と何度か思う、昭和感あるが平成の作品。
最後どうなるか? それが不完全燃焼と感じるので残念だが、だからと言って他のエ
>>続きを読む

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.7

8年かけて完成させたオランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の初長編作品。スタジオジブリが初めて海外作家の映画製作に参加し、高畑勲がアーティステックプロデューサーとして、シナリオや絵コンテ作りに>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.7

こんな人にお勧め。
・ド派手な銃撃戦が好き
・グロいの好き
・人体破壊描写は大丈夫
・リアルでなくても戦争映画は好き
・善玉 悪玉がしっかりと分かれてる
戦闘シーンもアクションも爆破もクオリティは高い
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

19世紀が舞台?のゴシック・ファンタジー・SEX・自分探し映画。
それでいてシュールなSF・ラブコメ・成長物語でもある。
ロンドン、リスボン、アレクサンドリア、パリの無さそうで多分無い所を旅する主人公
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

知らなかった監督、アキ・カウリスマキ。この監督の過去作を観るという楽しみが増えた。
ほとんどのシーンが一発撮りらしく、女優アルマ・ポウスティ(『TOVE / トーベ』にも主演)へのインタビューでは「撮
>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

字幕派だが時間の都合上、日本語吹き替え版で鑑賞。声優が良かったので違和感無く画面に集中出来た。
ブラックマンタ側の新兵器のデザインが古めかしくてダサ格好いい。
ジェームズ・ワン監督作にハズレ無し。
>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「考えるな感じろ」だろうか?
ずっと目が離せない映画の映画。というか まさに女優の映画。捜し物系映画であり、お届け物映画であり、恋に恋するコケる乙女の純愛物語でもある。年老いた元女優が信憑性が無い過去
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.2

正直舐めてた。
最初から最後まで釘付けだ。
アクション映画として出だしから迫力あって、音楽も効果音も良くて最後まで楽しめる。
雪景色の中で顔に当たる日差しの撮り方が美しく、山田杏奈の顔芸が楽しく、何よ
>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

何故 抗う者を描かなかったのだろう。
どうしても そこが気になる。
抵抗したり、逃げようとしたり。
手首に入ったチップで追跡されるならば、壊そうと試みたり切断まで考える若者が何故か出てこない。
命の
>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

新古車を買ったと思ったら、実は結構な中古車だった。走行距離を調べたら結構な道のりと場所を走ってた。
そんな風に、ふざけては観れない美しいメモリーと風景のもう一度観たい物語。
オリジナルテーマ:坂本龍一

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.1

《人は生まれる時代と場所は選べない》
多くの方が鑑賞しながら「自分はこの国で現代に生まれて良かった」と思ったかも知れない。

「息子が死んで火葬の時に妻と誓った」
10年間で1000人
「息子が半分に
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

『哀れなるものたち』の鑑賞前に《観たい映画リスト》の未鑑賞だった今作を観たが、リストに入れた当時からは出演者を完全に忘れてて 調べずに観たら《出演者サプライズ》も重なって、奇抜なストーリーとで2倍楽し>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

3.8

濡れた道路 歩く4人と もう1人 エリック・セラの音楽と共にタイトル。
『N I K I T A 』のオープニング最高に格好いい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

世界中の人達に観て欲しい日本を代表する近代映画。
自信を持ってそう感じた124分。
(監督はドイツ人だが)
渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

終盤「ここで終わったら駄目だ」と3回もハラハラしながら観てて「良し ここだ」のタイミングで終わった杉咲花の代表作。
戸田彬弘監督が、自身の主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.3

立て続けに2回見た(オンライン試写会なので)。展開が地味でカメラワーク最高のアイルランド映画。自然光で撮影したのではないか?田舎の空と木々が美しい。
何よりも大人と子どもの接し方が良いストーリーで、ビ
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

観たかったが中々観れなかった作品が劇場で観れる大チャンス。
サブカルこじらせギャルのイニードの態度と、親元脱却自立ギャルのレベッカの毒舌に思わず引いてしまう2人の行動が変な23年前の映画。
エレン・ペ
>>続きを読む

燃えよ!プチドラゴン(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

箱の中で35年間眠っていたフィギュアに、ブルース・リーの命が吹き込まれたらしい経年劣化ボディの主人公の冒険。
何が言いたいか分からない8分間だがサクッと観れて楽しい。