イサ力さんの映画レビュー・感想・評価

イサ力

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変な家(2024年製作の映画)

2.0

原作の横溝正史的な因習サスペンスから改変されて、オカルト要素が追加された上に終盤は八つ墓村の何番煎じかのような展開になってしまっていたのが残念。

奇談 キダン(2005年製作の映画)

4.5

阿部寛が演じる「教授」というと、「三枚目」「巨根」「見栄っ張り」といった妙なイメージが先行してしまって、この作品もそういった色眼鏡で観ようとしていた。
ところがいざ登場してみると、髪は短いながらも性格
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

クライマックスはご都合主義的な部分があったものの、戦闘シーンやタリバンの目を掻い潜りながらジョンを運ぶシーンは緊迫感があった。

カーゴ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「泣けるゾンビもの」として話題になった短編。
ゾンビ化した妻に噛まれた父親が、生まれたばかりの娘を残された時間で知恵を絞りながら安全地帯へと連れて行くという、数多のゾンビアポカリプスの中で起きていたか
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

陰気な島に灯台守の男が2人。
年老いた男は若い男を陰険にいびる。
若い男は暇さえあれば自慰にふける。
絶海の孤島で交代が来るまで過ごす期間は息が詰まりそうだ。
白黒の画面が陰鬱さを一層際立たせる。
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

上品なご婦人方が豪快に暴れる痛快作。
あからさまなフェミニズム要素は無かったので楽しめた。

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

最初は円盤で観賞し、号泣。
混沌としているようで理路整然とした壮大なストーリーもさることながら、飯塚昭三さんをはじめとする名優たちの演技と平沢進師匠の劇伴に圧倒され、揺さぶられる。
今敏監督の葬送曲に
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

アナキズムとマッチョイズムによって資本主義社会を扱き下ろしたカルト映画の金字塔。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

身体の構造がわからないので何をしているのかわからない円盤生物よりも、何をしているのかだいたい解るチンパンジーの方が怖かった

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

実際に死傷者も出ているというブラックフライデーのセールで人間の浅ましさ愚かさが招いた惨劇の話。
YouTubeで「black friday madness」と検索すると押し寄せた客がゾンビのごとく獲物
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

つくづく「人間は愚か」だと思わされる話だった。
ミアの結末はともかく、散々けしかけていたガキには何も無いなど、色々とモヤモヤした。

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

子供の頃からテレビで何度も観た作品。
今になって観ると、ベトナム帰りのグリーンベレーでもなければ思いつかないようなえげつないトラップばかりだ。
1個小隊を相手に立て籠もることを想定したかのような、普通
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

リドリー・スコット特有の情け容赦ない凄惨な戦闘シーンが圧巻だった。

ドミノ(2023年製作の映画)

3.5

今敏の作品をロバート・ロドリゲスが実写化したような、複雑に入り組んだ構造の話だった

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終戦直後の日本にゴジラが襲来。
連合艦隊は壊滅し、わずかに生き残った艦艇も武装解除され、米軍は政治的理由により当てにならない。
そうした絶望的な状況の中、次の世代の為にゴジラに立ち向かっていく艦艇の姿
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.0

トラップだらけの森の小屋に潜んでそうな風貌のマッツ・ミケルセンが凶悪な暴走族を相手に暴れ回る。
ジョン・ウィックのような復讐劇ではなく、これは傷付いた者たちの再生の物語だと思った。

ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

もしもスーパーマンが邪悪な意思を持った存在だとしたら?
善良な夫婦が正しい方向へ導き育てようとも、根っこにある邪悪な魂は何者にも変えることができなかった。
魂が覚醒していくにつれて性格は変貌し、能力の
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

長い。ひたすら長い。
白人が徒党を組んで集落に攻め入る時代も終わり、故に先住民から権利を奪うためには文字通り真綿で首を絞めるようにジワジワと狡猾に死に至らしめていく。
そうした迂遠な計画の進行に比例す
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

第二次世界大戦後あたりから急速に発達して普及したAIたちが、やがて個としての人格を獲得し、人間と同じように農業を営むなどして生活する我々の世界とは違う歴史を歩んできた世界。
冒頭、輝かしい未来へAIと
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

冴えないおじさんが実は殺人マシーンでした、という近年ジャンル化しつつあるうちの一本。
火薬を増量した「イコライザー」といった印象を受けた。
ジョン・ウィック、イコライザー、そして今作に共通しているのは
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キリング・ガンサー(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

まず言いたいのが、この映画の宣伝担当は解雇すべきだ。
この映画が正体不明、最強の殺し屋を殺して名を揚げるまでの過程を描いたモキュメンタリーで、最後に実はすべて標的の掌の上で転がされていたのでした、とい
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

親子二代でゴジラと同じ年に生まれ、少年期はVSゴジラを観て育ち、その最期を見届けた者として、日本のゴジラが帰ってきたという喜びもあって何度も観に行った。
ある時、ゴジラが上陸してくるシーンでちょうどス
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

メフィラスの言動が胡散臭いやつ特有の大仰さだったのが良かった。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

平成ライダーのド派手な戦闘や演出に慣れてしまったせいか、思っていたよりもかなり地味な印象だった。

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.0

フィリップ・マーロウものは「長いお別れ」しか読んでいないし、この映画の原作がその続編だということも検索して初めて知った。
終盤はリーアム・ニーソンが主演ということで取ってつけたようなシーンもあり、総じ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.5

ごく自然に女の子座りをするジャック・ブラックに何かすごく感動した。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.0

変化のない毎日、プライバシーは皆無と、田舎の嫌な部分が妙にリアルに描かれていた。

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.0

戦争映画でありながら、主役は一発も撃たないという珍しいタイプの戦争映画。
目的にジリジリと迫っていく諜報戦のスリルが良かった。
ただ、ロマンス要素は必要だったのか疑問に思った。

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.5

完全オリジナルストーリーなので、原作をすべて履修していなくても楽しめる内容だった。
一部の登場人物については多少知っていたほうが楽しめる。
このご時世に下ネタの連発には少々閉口してしまったが、それもシ
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

2.5

クエンティン・タランティーノの映画人としての半生に迫ったドキュメンタリーということで期待していたものの、ずいぶんとアッサリしていたので肩透かしを食らった気分。

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.5

渋いおじさんと魔物との王道の冒険活劇。
過酷でありながらどこか脳天気な世界、抜けたところのある敵キャラ、迫力ある肉弾戦、鳥山明独特の丸っこいミリタリーメカによる戦車道と、鳥山明ワールドをたっぷりと堪能
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

4.5

今も語り継がれるジャパニーズハードボイルドの金字塔。
心の通じ合った友人の為にどれほど危ない橋であろうと構わず突き進む姿にはフィリップ・マーロウと同じモノを感じた。

バビロン(2021年製作の映画)

2.5

黄金時代のハリウッドでは毎晩のようにイカれた乱痴気騒ぎが繰り広げられていたと知識としては知っていたものの、自分の貧困な想像力ではせいぜい「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の酒場に毛が生えた程度だろうと>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.5

舞台演劇とその舞台裏を織り交ぜながら描いた劇作品という話だけれども、難解過ぎて自分の頭では面白さが理解出来なかった。

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