Fsukeさんの映画レビュー・感想・評価

Fsuke

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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

どう見ても東京駅じゃない東京駅に、あまりにも空想的な京都、豪華すぎる新幹線が突き抜けすぎて近未来ファンタジー。

軽妙なアクションと新幹線でほぼやり切るのが良かった。
勢いを殺したくないんだろうけど、
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N号棟(2021年製作の映画)

3.0

タイトルが出る所がピークだった。
あの空気でもっと観たかったのに、そこからは”なんだこいつら?”っていう田舎ホラー的になってくのがあまり面白くなかった。
”なんだこれ?”な映画を期待を勝手に期待してた
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

一作目リスペクトだったね。
フィジカルはシュワちゃんに遠く及ばないけど、どちらが狩人か?というかメンタル部分の闘いでもある。
食物連鎖を観せつけて最後はプレデターが仕留めるシーンが良かった。
残念だっ
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ノー・シャーク(2022年製作の映画)

4.0

ヤバい映画を観はじめちゃったかなと思ったけど、段々と主人公の語りに引き込まれた。
変わり種の様で、普遍的で痛い所を突いてくる。
特別でありたいんだね。
ほぼ紙芝居みたいなもんだけど、笑えたりちょっと怖
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.5

いや、真実はほぼ明らかじゃないか?
だいぶ絞られる。
少なくとも明らかにしようと悩んだ部分に関しては嘘はないでしょ。
海外で賞を取るたびにニュースで持て囃される是枝監督の実力を見せつけられた。
サスペ
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.0

車の下を潜る様な撮影とかどうやっとんねん。
“今!今いける!”ぐらいのドローンを壊すぐらいのノリがないと出来なくね?
今時、映画の撮影って割りかし安全に気を配るもんでしょ?
計算されてんなら流石だね。
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

“理不尽”に抗い復讐しようとした結果、”理不尽”を巻き起こしてしまった男達。
彼等は計算を元に確実を求めていたのに。
相手が犯罪者であるからこの男達に正義を感じさせるが、そうじゃなくともこの親父ならヤ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

予告の時点でアクションに惹かれるものがなかったけど、「インフィニティ・ウォー」はアクションとしても傑作だと思うから一抹の期待を抱いた。
結局期待以上のものは無かった。

ルッソ兄弟のMARVEL以降の
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

2.5

国岡が生きていく事のしんどさを吐き出す様なシーンはモキュメンタリー故、力強いんだけど、結局肝心のアクションのシーンでは、その枠が枷になってる様にしか見えなかった。
実際終盤のカメラはそれを無視してると
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呪詛(2022年製作の映画)

4.5

呪われちゃったよ。
ただ嫌な観せ方を良く知ってるな〜と思ってたけど、網膜に焼き付けられた時点でもうこの映画の勝ちだと思った。
ズルいけど、映像の枠からはみ出た呪いを感じさせられた。

セブン(1995年製作の映画)

5.0

“この世はすばらしい、戦う価値がある”

この街に絶望している人間達の闘い。
サマセットもジョン・ドゥも同じ様に絶望を感じている。
違ったのは、サマセットは絶望に向き合ったが、ジョン・ドゥは皆に知らし
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.0

全くまともなコミュニケーションが成立しない厭な映画。
唯一成立してるのが、母ちゃんの”最後の晩餐に何を食べるか?”という会話しかない。
そのシーンに父はいない。
この家族はそれを何とかできない。
もう
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.5

ディーキンスの撮影が美しかった。
最悪の訪れを予感させるラストも好き。
クライマックスのカット全部が良い。
この映画からコーエン兄弟お得意の比喩とユーモアを抜いた映画が「テイク・シェルター」だね。
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カリスマ(1999年製作の映画)

2.5

人の欲望やエゴ。
それらが渦巻く世界の再生。
社会の縮図の様な一部分が変わる事で、世界全体がその影響を受けるラストのダイナミズム。
このミクロとマクロの視点は、ちょっとカウフマンの作品っぽかった。
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ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

2.5

錯視を用いた演出は面白いけど、もっとそこら辺を広げた館物で観たかった。
後半にいくにつれて何かがいる演出に倒錯的な色気を感じるけど、物足りない。
反転した図面とか、ミステリー的に活かせる要素なのにホラ
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.5

大筋は本編とそう違くはないけど、こっちはよりホラー、怪奇な雰囲気があって好き。
より”黒沢だぁ〜”って演出があった。
SFだけど、視覚的に特殊な物が映ることもなく、ただ人の会話や動作だけだけど、物足り
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

NHK関連の作品、画面が白すぎる。
セット、照明とカメラの相性なんかなぁ?
まあ、NHKに限らず日本のドラマではよくある。
話が進むに連れてそんな事が気にならなくなってくるのは、「スパイの妻」というシ
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

「蛇の道」も「蜘蛛の瞳」も、まずパッケージが良い。
おっさんの躍動感、何なんだ。
香川照之は、既に役者としての幅が出来上がってる。
哀川翔も武映画のようなドライさがあって良い。
アクションとか、数式と
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

1.5

宇宙人的な何かと、煉獄的な何かの組み合わせ。
チューブというよりは、ダクトでは?
つまらなかったけど、密閉空間の息苦しさと嫌なシチュエーションの観せ方は良かった。
あんな所であんなのに追いかけられたく
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.5

もちろんホラーだけど、中年夫婦の転落スリラーとして観た方が面白い。
始まりから終わりまで嫌な感じ。
黒沢清の撮る幽霊は、「あっ・・・」って感じで好き。
人の目に焼き付ければ、ホラーとしては勝ちだよね。
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

黒沢清は人間を幽霊に見せるのが上手い。
幽霊というか、見た目は人間なのに何かが決定的に違って見えてしまう瞬間の演出。

侵略の結果、人間と侵略者の在り方が反転してしまう事の面白さ。
加瀬真治だけでなく
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デモニック(2021年製作の映画)

1.0

つまらなすぎた。
Oats Studiosで公開されてる作品群の出来はなんなんだ?
幻か?

ニール・ブロンカンプの今までの映画にはあった、SFガジェットのカッコいいデザインや魅せ方もないし、「第9地
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

2.0

物足りなかった。
ゴースト・バスターズ新作の監督がジェイソン・ライトマンってこともあって、ちょっと期待しすぎた。
オープニングから、妹があーだこーだやってる辺りまではワクワクしたけど、話が進むにつれて
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

トム・クルーズは大スターだね。
トム・クルーズの笑顔で全てがチャラになりそうなあざとさが素晴らしいね。
一作目なんて、トニー・スコット監督作の中でもそこまで面白いと思ってなかったけど、これは良かった。
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.0

シェーン・ブラックのバディ物はええなぁ〜。
ブラックなジョークが多いけど、命の軽さとか人の情とか、観せる所は茶化さず観せるし、倫理観が割とガバガバな主役2人だけど、なんとかやりたいっていうのをクサくせ
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ザ・トリップ(2021年製作の映画)

3.5

招かれざる客達が出てきてからは、かなり笑えた。
バイオレンスの見せ方もバリエーションがあって良い。
どんどんメーターが振り切っていく夫婦と、ど根性な父親が最高だった。
ピンチはチャンスやね。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.5

これが宿命。
こんなはずじゃなかったのに。
罪に対する罰なのか、愚かだったからか、これこそが父親を憎み続けた男の末路だったのか。
目には見えない人の心という異形のもの。

豪華な画で作られたノワール映
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

シン・仮面ライダーの特報から、最高のオープニングでぶち上がった。
ぶち上がったけど・・・なんか、どうなんだろう。

なんでそんなに人間が好きになったのか、積み重ねがない。
バディがどうとかの部分も、そ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

情報の暴力。
会話、素早い編集、テロップ、人、物、ゴジラ。
そんな内容でありながら、役者の表情や発言、ゴジラをアップで切り取って注目させるから、集中力が途切れない。
3.11を経たからであろう、災害時
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地下に潜む怪人(2014年製作の映画)

3.5

前半はちょっと考古学物のアドベンチャーみたいで、仲間集めとかもワクワクする。
主人公が人を巻き込む事に躊躇がなくて、こいつが1番怖いかもしれない。
終盤のカオスも結構良かった。
あの吸い込まれるやつ何
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

ライミ節を至る所に感じる。
ホラー演出もコミカルな領域に達する、あの独特のテンションの高さ。
カメラも編集もキレキレでカッコいい。
もう「死霊のはらわた」だよ。
終盤のゾンビと悪霊に対する熱量が最高だ
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

1.5

見どころがなさすぎる。
キャラの見た目がしっくりこないのはまだいいけど、魅力がなさすぎ。
原作をリスペクトしたようなシーンもあるけど、どれも微妙。
ラスボスとの決着もすぐロケラン持ってきて終わるし、せ
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.5

BTKキラーをモデルにしたみたいだけど、スリラーよりも、親の欺瞞に気付いてしまった子の青春映画としての側面の方が強いと思う。

でも犯行もじっくり観せていて、病的な欲求を抑えきれず、人知れず発散するた
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

繋がっていないようで、実際は密接に繋がっていて、それが個に収まってしまう恐ろしさ。
それを繋ぐカーテン、写真、影、鏡、独白めいた人物のカット。

台湾が舞台だと、日本と少し似てるようで違う、異世界感が
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

サイモンはクソ野郎だけど、目が離せない魅力がある。
それを上回る変人のパティにドン引きしつつも、惹かれていくのも良い。
パティの歌声も素敵だった。

そんなサイモンの実家の食卓がぶっちぎりでつまらない
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.0

どうせアート系ホラーで焦らすだけ焦らすんだろうと思ったら、かなり素直な映画だった。
焦らす所か、出てくる時は一気に迫ってくるジャンプスケア。
ここ数年のホラーの中では、結構びっくりした。
話も案外単純
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