東京マクラさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

東京マクラ

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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.4

ぱっとしないパッケージにセンスの欠片もない邦題と、正直全く期待せずに見たのですが凄く面白かったです!

友達と一緒に見たのですがお互いツッコミを入れつつ笑いもありかなり盛り上がりました!それはどうなん
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.5

重くて息苦しい潜水服を着ていても、心の中では蝶のように自由でどこにでも行ける。しかしそれは夢である。希望と絶望を要約した素晴らしい題名だと思います。

物語も希望と絶望、この2つの面を隠すことなく真っ
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ハンナ(2011年製作の映画)

2.9

スパイものですがSF要素もあり、少女の成長や葛藤、父との関係性に、思春期の友情ものと色々詰め込み過ぎてしまったような気がします。

それぞれの要素を見るとかなり面白くなりそうなのですが、食い合わせが悪
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.6

見ていて純粋に楽しかったです!今まであまりカーアクションに魅力を感じることがなかったのですが、今作は爽快感と疾走感が凄くて食い入るように鑑賞していました。

ストーリーもとても面白くて、予想していた人
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.0

おお!という展開に、予想できない結末と騙す系映画としては十分に楽しめました!

しかしマジックと映画は食い合わせがあんまり良くないのかなと思います。映画だとCGや撮り方でどうにでもなってしまうので、マ
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.4

真っ直ぐで実直な少女が田舎から都会に出てきて奮闘する物語です。まさにNHKの朝ドラのような作品でした!見ていて応援したくなるような主人公です。

主演のシアーシャ・ローナンの作品は『レディ・バード』以
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.2

冷戦時のスパイものであること、主人公の立ち位置が複雑であることが影響しとてもややこしかったです。しかし二転三転する展開に頭を揺さぶられながら主人公の背景を考えるのは楽しくもあり凄く面白かったです!>>続きを読む

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.3

始まりから終わりまで走り抜けていくジェットコースターみたいな映画でした!自分は堅実で面白味のない人間なので、直感で生きるこんな大恋愛は絶対出来ないです。なのでちょっと憧れもあったりします。

面白いの
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.5

自分にとって辞書とは本を読むための道具に過ぎないものだったのですが、その道具を作るために捧げられる努力や苦悩を初めて垣間見ることが出来て面白かったです。

小説を読むのが好きなので分からない言葉があっ
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詩季織々(2018年製作の映画)

3.2

3つの短編作品からなるオムニバス形式の作品です。初めて日本と他の国の会社が合同で製作した映画を見ました。また中国が舞台であるアニメーションも初めてで、中国で生きる人々、その生活をアニメーションを通して>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.9

よくこんな脚本を思い付くなと感心しました。作品内での人々と鑑賞している自分が完璧に同じ目線に立つ初めての経験でした。

コメディー映画の面白さが損なわれることなく、私たち視聴者のあり方に対して考えさせ
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薬指の標本(2004年製作の映画)

3.4

小川洋子原作の小説が基になっているのですが、見事にフランス映画に仕上がっていました!

ミステリアスな空気感、妖艶さが原作以上に詰め込まれた作品になっており、それに重きを置いているためストーリー展開を
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

一般的にゾンビものなどのパニック映画は、恐怖演出やアクションシーンの幅を持たせるために場面転換を多用することが多いと思うのですが、この映画はそのほとんどが新幹線の中という挑戦的な映画です。

今作はそ
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.1

田舎の趣ある風景、自然豊かな景色が本当に美しかったです。映画で出てくる煮物やおにぎりなどが美味しそうで暖かさが伝わってきました。

優しくてとてもいい映画だったのですが、映画程ではないですが田舎に住ん
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.2

難しい!でも凄く面白かったです!SF映画に詳しくない自分の感想になってしまいますが、"時時間"、"平行世界"などといったSFの醍醐味を使い、今までに見たことのないような映画に仕上がっていると感じました>>続きを読む

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.3

知力に優れ、暴力を用いて権力を振りかざす極悪警官に少年達が勇気を持って立ち向かう映画だと思っていたのですが、思ってたより警官がダメダメで妙に人間味があり何だか可愛かったです。

主人公が少年たちで、次
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ジェネレーション・ウェルス(2018年製作の映画)

3.5

資本主義、利己主義、拝金主義に溺れる人々を批判的に描いたドキュメンタリー映画です。

ある物事を批判したり警鐘するドキュメンタリー映画は、監督の主張が一方的に描かれ、一方の側面しか見えないことが多いの
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

映画全体を通して映像がとても鮮やかで統一感があり魅力的でした。その点が作品のコミカルさを引き立てており、見ていてとても楽しいです。

しかし楽しさの中にもしっかりと深みがあるというところがこの映画のよ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.8

最高にカッコよく、お洒落なクライム映画だと思います。群青劇なのですが全体が綺麗に纏まって洗練されており、監督のやりたいことやカッコいいと思うものが詰まった作品です。

しかし監督と好きな物が合わない方
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ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.9

パッケージを見てどうせスペインの低予算B級映画だろうと舐めてかかって見ました。めちゃくちゃ面白かったです。パッケージで判断してはいけないと痛感しました。

映画のジャンルが途中で変わるという稀有な体験
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

あんまり映画に詳しくなく、特に撮影方法などに関しては素人もいいとこの自分でも、どうしてカメラはそこを撮影し続けるのだろう。どうしてこちら側から撮らないんだろう。などと恐れ多くも疑問に思ってしまいました>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.7

静かなのですが力強く丁寧に流れていくストーリー。暗く、陰湿な空気感は当時の時代や歴史背景を的確表現しています。

一度の鑑賞では完璧にストーリーを把握することができませんでした。二度目が美味しい作品で
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.7

北野武監督が描く"死"に対する感覚に凄くシンパシーを抱きます。北野作品が好きな人はこの感覚に共感を覚える方が多く、共感できない人ほど作品にのれないのかなと思います。

自分から積極的に"死"に向かって
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.8

これが50年前の作品だということが信じられません。映像の美しさに圧倒されました。SF映画としての側面、宇宙や人類というもの描き方や解釈方法もとても興味深く面白かったのですが、映画全体を"未知"な雰囲気>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.6

前作までの2本とは違い娯楽映画という点に振り切っておらず、物語の終結に重きを置いているような印象を受けました。アウトレイジシリーズの好きな点は展開とけじめを楽しむ娯楽映画に振り切っているという点だった>>続きを読む

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.3

絵が本当に綺麗でした。物語の世界観と凄く合っており、優しさや儚さが画面から伝わってきて映画にとても引き込まれました。

長寿であるという設定だけで物語を描くのではなく、監督の考えるアニメに対する思いや
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CUBE(1997年製作の映画)

3.2

次に何が起こるか予想できない。見ている間中ハラハラされっぱなしの緊張感が続きました!

どうやって脱出するのか、そもそもこれは何なのか疑問の連続に先の気になるストーリーなのですが、もう少し個々のキャラ
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es [エス](2001年製作の映画)

3.3

スタンフォード監獄実験という実際に行われた心理学実験を基にした作品です。

人間がいかに権力というものに流されやすいか、権力濫用の恐ろしさがとてもよく分かる興味深い映画でした。

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.6

実話を基にした一人の男の生き様にやられました。酒と女性に溺れ、薬にまで手を出し偏見と欺瞞に満ち堕落した人生が"死"というものに直面し変化する。実話を基にしているため人は変わることが出来るという強いメッ>>続きを読む

白いリボン(2009年製作の映画)

2.7

最初から最後まで陰鬱な雰囲気が漂う映画でした。監督は意図的にこの雰囲気を作り出していると思うのですが、モノクロであることが凄く効果的で、寂れた印象が助長されていると思いました。

"抑圧された環境に起
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.9

filmarksの平均スコアも前作の方が高く、世間的にもアウトレイジシリーズの中では一作目の方が好きな方が多いと思いますが、自分は二作目である本作が一番好きです。

次はどんなけじめをつけさせるのだろ
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.8

初めて見たヤクザ映画ものだったので、初見時はそれぞれのキャラクターがどの組織に属しいるのか、階級や立場などが理解できずに鑑賞しました。

それでもバイオレンスというものは人を惹き付けるのか、楽しむこと
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.6

レオナルド・ディカプリオ主演の映画を観ておけばそうそう外れることはないような気がします。

今作はとてもよく練られ作られている上質なサスペンスです!

こういう作品では珍しく途中でたまたま気が付いてし
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

もう少し病気によるパニックを丁寧に描いて欲しかったです。暴動や略奪、ワクチンの奪い合いなどから生じる人間ドラマが見たかったです。

あと、出てくる役者の方々がめちゃくちゃ豪華で驚きました。なのでなおさ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.2

「時計じかけのオレンジ」という題名が逸材過ぎます。歯車の一部であることの比喩、国家の奴隷というスラング。完璧なネーミングだと思います。

犯罪者の更正と権利。個人主義と全体主義。自由主義と公共の福祉。
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.7

深く強い衝撃を受けました。この映画で描かれるテーマに関しては興味深いものですが、同じテーマを描くとしても自分の好きな映画の結末ではなかったです。

しかし見終わった後も粘り強く自分の中にもやもや残るも
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