東京マクラさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

東京マクラ

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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

日常✕暗殺者のアクション映画にハズレはありませんね。生活用品を使ったアクションはわくわくしますし、日々の風景の中での銃撃戦は熱いですし、一見冴えない主人公が無双する姿は爽快感があります。

今作は上記
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.3

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映像センスが抜群に発揮されています。「ブレードランナー」の独特の世界観に、暗く静かで美しい映像が溶け込んでいて、全体を通して重厚感がありました。この雰囲気がとても好きです。>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.6

北野武監督の作品が大好きなのですが、彼の“ビートたけし”の部分については全く知りませんでした。伝記的な要素だけの作品ではなく、1つの物語として完成されている作品だと思います。

自分がそうなのですが、
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

ラブコメ×SFの映画は、どちらか一方の要素が強くなり過ぎてしまい他方の設定がいらなかったのでは?となってしまうことがありますが、今作はどちらの設定も腐ることなく、しっかりと脚本が練られていて面白かった>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.4

コーヒーと煙草を片手に小話をする人々を描いたオムニバス作品です。一つ一つの会話はありふれた日常話で、中身も大した内容ではないのですが、何故か引き込まれる。不思議な魅力のある作品でした。

話に起伏がな
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

ラブコメ映画なんですが、主人公とヒロインのキャラクターが大好きです。二人の掛け合いシーンをニヤニヤ見ていた自分を客観的に見ると相当気持ち悪いですが、そのやり取りだけで大満足でした!

この手の作品は、
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.4

ミュージカル映画はストーリーの流れをいきなりぶった切り、ミュージカルシーンになってしまうので見ていて置いてきぼりになってしまうことが多いんですが、今作はいきなり歌い出すというミュージカル映画の特徴を上>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.7

開始早々に「あ、これ好きなやつだ」となりました。様々な登場人物が入り乱れる群像劇で、二転三転していくストーリー、読めない展開と安定的に面白かったです。同様のクライム映画が好きな人は高確率で楽しめると思>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

東京の街を舞台とし、全く違う家庭環境で育った二人の女性に焦点を当て、都会で生きていく上で生じる身分や性別による格差を描いた作品です。

この映画では“階級”という言葉が大きなテーマとなっています。日本
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.4

この映画はダウン症の青年が主人公ですが、障がいを持つ人への差別や偏見が描かれる社会派作品ではなく、ありきたりなロードムービーであることに意味があると思います。

自分はおじいちゃんの優しさを描かれると
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.7

任侠映画ではなく、アクション・スリラー映画として仕上がっていました。暴力シーンや残虐描写などは前作よりかなりパワーアップしています。登場人物が次に何をしでかすか分からず、見ていて緊張感がありました。極>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

完全に自分の好みですが、警察や殺し屋が出てくる、追って追われてのクライム映画はハズレが少なく、鑑賞後の満足度も高い作品が多い気がします。

今作はなんといっても、「シガー」という不気味で底の見えない魅
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.6

映画の序盤はあまりにも口が悪くて笑ってしまいました。字幕でこれ程なので英語が理解できる人ならなお下品な罵詈雑言をなお楽しめると思います。

キューブリック監督の作品の中では、人間の狂気的な部分で見てい
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.8

面白すぎてシリーズ5本を全て一気に見てしまいました。どれも面白かったですが、個人的には1作目が一番好きでした。

以前から見たいと思っていたのですが、40年前の作品であることと、ヤクザ社会を肯定し、カ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

一回見ただけではほとんど理解できなかったので、ネットでネタバレをカンニングしてもう一回見ました。でも、理解できなくても見ていて凄く楽しいのはさすがですね。

これは一体どうやって撮っているんだという映
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.0

組同士の抗争やドンパチを見せてくれる作品ではなく、時代の移り変わりとそれに伴い変化していくヤクザ社会を描いた映画です。この着眼点で描かれるヤクザ映画を見たことがなかったので面白かったです。

北野作品
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.5

見終わった後、この作品についてだけでなく「映画」について語り合いたくなる一本でした!自分的にはストーリーが特別面白い映画というわけではなく、語られている内容が興味深い映画という感想です。

映画とは誰
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

中途半端で狡い人を好きになってしまった恋愛模様を描いた作品です。見る人の恋愛観によって感情移入する登場人物が違うと思います。あまり恋愛映画で共感することはないんですが、この作品はかなり分かるポイントが>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.4

ストーリーも面白かったですが、登場人物と映画の世界観がひたすらに優しく、こんな高校なら幸せだろうなと羨ましかったです。

この映画の舞台となっているクラスには様々なキャラクターの子ども達がいて、多様性
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.0

登場人物が全員感情剥き出しに直感的に行動しており、あまりにも自分の考え方や性格とかけ離れた思考回路、行動をするので見ていてどっと疲れました。同時に自分の中にはない熱量を感じさせる映画でした。

内容は
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

新しいカルチャーにハマり、それを通して新しい友達ができる。学生の頃にきっと沢山の人が経験しているであろう青春時代を描いた作品です。

丁度生まれた頃が90年代半ばなので、自分はその時代を生きていますが
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.7

始まりから終わりまでずっと楽しかったです!設定だけ見るとどこかで見たことあるような、ありきたりなサバイバルアクション作品なのですが、演出とストーリー展開が逸材でした。

普段あまりこのような設定の作品
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.3

全編モノクロであり、180分近い長編作品なのですが、主人公の少年の人生を章で区切りながら描いており、それぞれの章での出来事が少年にとってどのような影響を与えたか、それを受けて少年がどのように感じ、どう>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.2

見る前はアメリカに移住してきたアジア系の家族の奮闘話だと思っており、移民差別等を盛り込んだ社会派映画だと想像していました。ストーリーの大枠はその通りなのですが、社会問題が描かれているのではなく、自分は>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

ミッドサマーと比較してこちらの方がホラー映画としての側面が強く、単純に恐かったです。演出も直接的な描写が多くキツかった気がします。

ミッドサマーは昼であることの不気味さが象徴的でしたが、今作は夜であ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

不条理や理不尽が横行するロクでもないこの世界を、絶賛し最高であると讃えるのではなく、案外悪くないなと思わせてくれる作品が大好きです。主人公もきっと自分と同じ気持ちになれたのではないかと思います。

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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

緊張の連続。圧倒的な映像美を背景に、戦場を走り抜ける主人公と同じ気持ちで2時間ずっと鑑賞していました。

この先に何が待ち受けているか分からない不安感と焦燥感があり、主人公の視点でまさに映画体験ができ
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.5

映画の冒頭からあまりにも衝撃的なシーンがあり、一気に画面に引き付けられました。前半に過酷で悲惨な現実を何とか生き抜いていく主人公達を描いているので、中盤の華やかなシーンもどこか悲しげな雰囲気が漂います>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.4

シリアルキラーが主人の映画は沢山あり、1つのジャンルとして確立されていると思いますが、この作品はその中でもテイストが少し違う気がします。

主人公の狂気性に魅せられたり、次はどんな方法でとわくわくする
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.2

とても静かで落ち着いた映画です。主人公の性格や心理描写と映画の雰囲気がすごくあっていて、たんたんと、淡白に物語は進んでいくのですが、登場人物の感情がすっと入ってきて、飽きることなく楽しめました。

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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.4

二度騙されました!一度目のネタバラシの時にはあぁそういう感じねと何となく展開の予想が出来たんですが、もう一度ひっくり返されるとは思わなかったです。

作品のテイストや設定としては大好物なので大満足なの
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.8

部屋の中で12人のおじさんが議論するだけの映画なのですがとても面白いです。一人の少年の死刑を巡る陪審員同士の話し合いであり、徐々に議論が白熱していくのと比例して部屋の熱気が伝わってきます。白黒で見たの>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

想定外の方向にどんどん話が進んでいき、先が全く予想できない作品です。登場人物があまりにも想定外の行動をするので展開が読めず、君たちマジかの連続でした。

極限状態に陥った人間の行動心理はこうなってしま
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

テンポよく進むストーリーに中弛みのない展開。さらに、この作品の最大の特徴は主人公がまっすぐなクズ野郎だということです。"まっすぐな"というのが重要です。

映画内で悪いことをしたり、道義に反した登場人
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オアシス(2002年製作の映画)

4.6

見ている人に強く訴えかけてくる作品で、見終わった後に強く問われる作品でした。マイノリティに属する人をテーマした映画はやはり考えさせられる作品が多いですね。

今作は身体に障がいのある女性を描いた作品で
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裏窓(1954年製作の映画)

3.6

ヒッチコック監督の作品を見ると時代を感じさせず、しっかりと面白い脚本に毎回驚きます。

彼の作品に出てくる明らかに作られている風景や街並みが凄く好きです。USJやディズニーランドを彷彿とさせる作り物の
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